うつぶせ寝はまださせちゃダメ?メリットもあるうつぶせ寝には深刻なデメリットが!?
この記事では、赤ちゃんのうつぶせ寝のメリットやデメリット、うつぶせ寝をさせるときの注意点について医師監修のもと、解説します。うつぶせ寝によって乳幼児突然死症候群のリスクが高まる恐れがありますのでしっかり確認しておきましょう。
「うつぶせ寝」とは、その名のとおりうつぶせになった状態で寝ることを指します。うつぶせになるだけでは「うつぶせ寝」とは言えません。昭和から平成に変わる時期に、日本でうつぶせ寝がブームになったことがありました。ですがその後、うつぶせ寝はよくないという流れに変化していきました。どうしてそうなったのでしょう。あまりよいイメージのないうつぶせ寝ですが、メリットもあります。
ここでは、うつぶせ寝のメリットやデメリット、赤ちゃんをうつぶせ寝させるのときの注意点などについてご紹介します。
うつぶせ寝のメリットやデメリット
赤ちゃんは体の機能がまだ未発達であり、赤ちゃん特有の胃の形をしているということから、哺乳の際、空気を飲み込みやすく、げっぷと同時に消化しきれなかった母乳や育児用ミルクの吐き戻しやいつ乳が多く見られます。ですが、うつぶせ寝にすると空気を飲み込みにくくなると同時に消化も促されます。
また、赤ちゃんは横隔膜の動きがメインとなって呼吸しており、横隔膜は胃や腸などの圧迫によって動きが妨げられてしまいますが、消化が促されることによって赤ちゃんの呼吸もラクになるのです。
そのほか、赤ちゃんの頭が圧迫されないため頭の形がよくなる、赤ちゃんが落ち着くため寝つきがよくなるといったメリットがあるようです。
●うつぶせ寝のメリット
・消化されやすい
・嘔吐しにくい
・呼吸がラクになる
・頭の形がよくなる
・寝つきがよい
こども家庭庁の報告によると、令和4年(2022)には、47人の乳幼児が乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。うつぶせ寝ブームのあと、乳幼児突然死症候群(SIDS)とうつぶせ寝との関連が報告されたことをきっかけに、うつぶせ寝が避けられるようになりました。
平成27年〜令和元年の5年間では「窒息」は、0歳で圧倒的に多く発生(ベッド内での不慮の窒息など)。