今年は早くも流行の兆し?妊娠中、手足口病にかからないためにできること
発症した後に症状が消えて元気になってからも、約1カ月は便の中に排泄されるため、ウイルスをまき散らすことを完全に防ぐことは困難です。
手足口病に限らず、妊娠中に感染症にかかることを予防するために、
・外から帰宅したらうがいや手洗いをする
・電車などの人混みではマスク着用
・上のお子さんのおむつ交換や排泄介助の後は必ず手洗いをする
・トイレ掃除後には手洗いをする
・外出先ではタオルは共用しない
・家庭内で感染者がいる場合もタオルを共用しない
など、対策をして感染を防ぎましょう。
まとめ
妊娠中に手足口病を起こさないために、他者との接触を避けることや集団生活をやめることは現実的な対策とはいえません。日頃から清潔を保つこと、こまめな手洗いを心がけて感染予防していきましょう。
※参考:
日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会「産婦人科診療ガイドライン産科編2017」
厚生労働省・国立感染症研究所「感染症発生動向調査・感染症週報/2019年第23週(6月3日〜 6月9日):通巻第21巻第23号」
監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生
順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。