流産後の妊活はいつから再開できる?流産後の妊活で大切なこととは
しかし、心配な人は医師に相談してみてください。
1度流産したら繰り返すこともある?
1度流産すると、また流産してしまうのではないかと不安になる人も多いのではないでしょうか。残念ですが、実際に流産を繰り返してしまう人もいます。流産を2回以上繰り返した状態を「反復流産」、流産を3回以上繰り返した状態を「習慣流産」といいます。
初期流産の原因は赤ちゃんの染色体異常であることがほとんどです。しかし、反復流産と習慣流産のように流産を繰り返す場合は、他の原因も考えられます。夫婦どちらかの「染色体均衡型転座」がある場合、細胞分裂の過程で異常が起きてしまうため、妊娠を継続できません。また、「子宮形態異常」があると、その子宮の形によって着床障害や胎児や胎盤を圧迫してしまい、流産を起こしやすくなります。
他にも、甲状腺機能異常、糖尿病などの「内分泌異常」や、抗リン脂質抗体症候群やプロテインS欠乏症などが代表的な病気である「血液凝固因子(血栓性素因)異常」も、流産の原因として挙げられます。原因がある場合は適切な治療をおこなうことで、妊娠・出産が可能です。
一方で、流産を繰り返してしまう人の半数以上は、原因不明という現実もあります。原因がわからないのでは前に進めないと思われるかもしれませんが、その後、妊娠出産したという女性はたくさんいますので諦めないでください。
流産後の妊活で大切なのは
流産後の妊活では、妊娠を強く望みすぎて精神的にストレスを抱えてしまう女性が多いです。ストレスは自律神経を乱し、ホルモンバランスに悪影響を与えてしまいます。ストレスを溜めないこと、そして、じょうずに発散することを心がけてください。
また、妊活には規則正しい生活と、バランスのとれた食事が必要です。
特に、体を温める食べものがおすすめです。流産後は、心と体を休ませる大切な時間だと考え、仕事や家事などは無理をせず、周りの人に頼りましょう。不妊症と診断された場合でも、不妊カウンセラー等の専門家に相談しながら、夫婦にとって必要な情報提供を受けたり、適した方法で妊活できるようサポートしてもらいましょう。
【参考】
日本不妊カウンセリング学会
まとめ
赤ちゃんを望む女性にとって、流産は心も体もつらく、なかなか立ち直れない人もいるでしょう。