ごめんね……。赤ちゃんの「休んでサイン」に応えてあげられなかった私
妊娠して、2カ月〜4カ月の間、つわりに悩まされた私。つわりは赤ちゃんの「休んでサイン」だと思っていたのですがどうしても外せない仕事で無理をしてしまい……。今思い返しても大変だった話を紹介します。
つわりがつらいけど、仕事を休めない!
妊娠して、2カ月〜4カ月の間、つわりに悩まされた私。朝起きると気持ちが悪い。でも仕事に行くとおさまる。職場を出ると、猛烈な吐き気に襲われる。帰り道はいつも、同僚や実家の母に電話をしながらごまかしていました。
つわりは赤ちゃんの「休んでサイン」だと思っていましたが、小学校の教師をしていて卒業生を担任していたため、どうしても外せない仕事で休むことができませんでした。毎日おなかの赤ちゃんに、「ごめんね。あと3日でお休みだよ」などと声をかけて出勤していました。
夫がノロウイルスに感染?
そんなある日、夫が体調を崩しました。おそらくノロ。うつらないように気をつけながら、つわりでつらいなか看病をしました。さらに学年末、卒業式を控えて仕事が佳境に入っていたことなどが重なって無理をしたせいか、風邪をひいてしまいました。熱が39℃まで上がり、下がったかと思うとまた上がる……という状態が1週間ほど続きました。
ひとりの体じゃないんだ
熱が下がらないこと、食欲もないこと、まだ、安定期でないことなど不安で不安で、赤ちゃんに、「ごめんね。頑張ろうね」と毎日話しかけ、寝ることに徹しました。
なんとか、熱が下がり、体調が戻ったときは、体重が3kg落ちてしまっていました。次の健診で赤ちゃんの心音を確認し、元気だと知らされたときは、安心して涙が出てきました。 そしてその後、無事子どもたちを卒業させることができました。
安定期に入るまで妊娠していることを職場に伝えられず、仕事をこなすことが本当に大変でした。身近な人には、早めに伝えて配慮してもらえるとラクになるので、誰にいつ伝えるかは、とても大事だと思いました。また、具合が悪いときは、勇気を出して休むこと、周りを信じることの大切さを学びました。
妊娠前は、少しくらい無理をしても大丈夫! でも、妊娠後はひとりの体じゃないということを身をもって体験しました。
著者:中村真夏
3カ月の娘をもつ母。