「痛い!痛い!ギャーー!」大絶叫のなか赤ちゃんは…【陣痛体験談】
よく「鼻からスイカが出るほど痛い」と言われる出産。でも経験するまでは、そんなこと言われてもイメージできない、痛い痛いとは言っても自分の気持ち次第でなんとかなるはず、と思っていました。そんな私の絶叫陣痛体験談をお話しします。
妊娠中の私のバースプラン
誰かの出産を身近で経験したこともないし、何から何まで初めての体験になる自分の出産。この体からどのように赤ちゃんが生まれてくるのか、思い浮かべてみてもあまりイメージできずにいました。
妊娠中に考えた私のバースプランには、「なるべく穏やかに出産に挑みたい」というもの。気持ちが落ち着く音楽のCDやアロマなどを、産院へ持参していました。「生まれてくる赤ちゃんも大変」ということも頭にあったので、母としておなかの子に「大丈夫だよ」と語りかけるようなイメージで、落ち着いて、取り乱したりせず出産したい。
そんな風に考えていました。
破水から始まった出産
自分の出産が陣痛から始まるのか、破水から始まるのか、陣痛が来なくて誘発剤をつかうことになるのか、こればかりは事前にはわかりません。
私の初めての出産は、妊娠40週で破水から始まりました。夫が休みの間に陣痛が来てほしいなと思い、スクワットなどいろいろ試してみたりしたのですが陣痛は来ず、諦めて「一旦考えないようにしよう」と思っていたら、明け方、寝ているときに破水が起きました。初めての経験でしたが「これは破水だ」とわかり、すぐに夫と一緒に産院へ向かいました。
破水が起こったことにより「これから出産が始まるんだ」という心構えもできたように思います。
叫ばずにはいられない!
陣痛がどんどん強くなり、子宮口が7cmほど開いてきたころから「これは思いの外痛いぞ」と感じていました。陣痛の波が来るたびに今まで経験したことのない痛みがやってきます。頭では「痛い」と叫んでもどうしようもないことはわかっているのですが、叫ばずにはいられませんでした。
ただただその時々の状況についていくのに精一杯で、持参したアロマもCDも使う余裕がありません。今では笑い話ですが、「い……痛い! 痛い! ギャー!」と叫ぶことで体力を消耗し、陣痛が引いている数分間は眠ってしまう私を見て、夫はそれはそれはものすごく心配したのだそうです。