子育て情報『妊娠中、牛乳は飲んでもいい? 赤ちゃんがアレルギーになる心配は?』

妊娠中、牛乳は飲んでもいい? 赤ちゃんがアレルギーになる心配は?

製品によっても異なりますが、コップ1杯分(200ml)の牛乳には約220mgのカルシウムが含まれています。シシャモ3尾(45g)のカルシウム量が約149mg、小松菜(70g)のカルシウム量は約119mgです。

牛乳は、三大アレルゲンに指定されています。そのため、妊娠中に飲むことでおなかの赤ちゃんがアレルギーを引き起こす原因になるのでは? と不安に思う人もいるでしょう。しかし、厚生労働省によると妊娠中・授乳中に母体が摂取した飲食物が原因で胎児がアレルギー性疾患を発症するといった明確な根拠は見つかっていません。むしろ、食事制限によって妊婦さんの体重増加不良や胎児の成長不良が心配されるため、医師から禁止されていなければ摂取しても問題ないでしょう。

三大アレルゲンというと、牛乳以外にも「卵」や「小麦粉」があげられます。卵や小麦粉も牛乳と同様で、お母さん自身がアレルギーを持っているなどの理由がなければ摂取することに特別な問題はないとされています。
ただし、特定の食材だけを食べ過ぎるのは栄養素の偏りが発生します。赤ちゃんの健全な成長を阻害する可能性だけでなく、お母さん自身の健康に悪影響をおよぼす可能性があるため注意が必要です。

妊娠中の女性が牛乳を飲むときに気を付けておきたいこと

妊娠中の女性が必要とするカルシウムの摂取量は1日650mgです。これは妊娠していない女性が必要とするカルシウムの量と同じになります。妊娠中期から後期は胎児の骨や歯の形成でカルシウムが使われ、カルシウム不足になりやすいです。そのため、牛乳はカルシウムの保有量も多くカルシウムの吸収率も高い飲料ですので、意識的に摂ったほうが良いでしょう。

しかし、牛乳は脂質を多く含んでいる飲料です。多量に摂取することで高血圧やコレステロールが高くなる可能性もあります。
脂質の少ない低脂肪牛乳を飲むなどの工夫が必要です。

また、牛乳は一度に多量に飲むと下痢になる恐れがあります。牛乳に含まれる乳糖が分解されないと起こる現象です。乳糖は消化に時間のかかるオリゴ糖の一種で、腸内細菌叢に影響します。少量ずつ回数を分けて飲む、温めて飲む、ヨーグルトやチーズなどの乳製品と一緒に飲むなどの工夫をおこなうことで分解しやすくなります。他にも牛乳だけで栄養素を補おうとせずに、別の飲食物で調整するなどの工夫が必要になります。

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