つわりの症状も一般的な「食欲がなくなる」「食べられない物が増える」という症状と、他に「常に何か食べてないと気持ち悪い」という『食べづわり』になる人もいます。(最悪なのはその両方に交互にかかることです。)
ソファーで吐き気を抱えて「いつになったら終わるんだろう」とうめき、ごはんを作る時も耐えられない匂いに悩まされたり、「つわりくらいで」と言う夫に「一瞬でいいからこの気持ち悪さを共有できたらいいのに。あなた絶対一発でノックアウトよ!」と奥歯を噛み締めたり、と精神的なストレスがかかることも多いようです。
その他にも「方向音痴なのにどこへ言っても精肉売り場と生鮮売り場の場所をすぐに気持ち悪さで感知できる」など異様な嗅覚の発達に驚いたり、突然無性に季節外れの物が食べたくなったりも。
つわりの原因はまだはっきりとわかっていないそうですが、胎盤になる絨毛(じゅうもう)から分泌されるホルモンが嘔吐中枢を刺激するという説や、父親の成分を持つ赤ちゃんがママの体の中で異物として認識され、その反応としてつわりが起きるという説が有力です。
気づけば一日中吐いていたり、体重が急に落ちたり、水が飲めなくなってトイレへ行く回数が減ったり、クラクラするなどの症状に思い当たったら、それは妊娠悪阻と呼ばれる病気の範疇に分類されるサインです。「まさか…」と思っても血液検査をするとギリギリのラインだったということもありますから、健診の時には必ず相談してみましょう。
次回はつわりになったらどのようなものを食べると良いのか、この時期をなるべくラクに乗り越えるためにどのようなことをすれば良いかなどを紹介します。