年々、販売ピークが前倒しになっているランドセル。今や8~9月がピークに。これは、手作りランドセルを売りにする工房の受注・生産体制から遅くとも9月までには注文しないと3月までに届かない、という事情があるからといわれています。
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■ランドセル選びのポイント1~職人手づくり派? デザイン派?~ランドセルを購入する場所は、2極化されています。一生に一度の贈り物だから! 職人さんがひとつひとつ手作りする工房で購入したい! というニーズが最近では高まっています。かつて皮革産業で発展した東京・足立区には、今も老舗ランドセル工房…
土屋鞄製造所、
大峡製鞄、
中村鞄製作所、
ナース鞄工が残っており、この時期から付近はランドセル渋滞が起こるほど。
デザインはシンプルでも職人が丁寧に手縫いし、マチやステッチの種類や色を選ぶことができるなどのオーダーメイド感覚が評判です。素材も牛革やコートバン(馬のお尻)と種類があり、8~10万円と通常より高い値段のコートパンがよく売れるそうです。
【ランドセル素材の種類:参考】●総牛革
好奇心旺盛でわんぱくなお子さん向き/傷がつきにくい・耐久性に優れている
●コートバーン(馬の尻革)
輝きやスベスベのさわり心地が好きなお子さん向き/1頭馬から2枚分しか採れない、大変貴重で高価な素材キメが細かく染め上がりの美しさは牛革とは一味違うワンランク上の高級感
●人工皮革(クラリーノ)
学校が遠くてたくさん歩くお子さん向き/本物の革製品ではなく、化学合成した素材で。本革よりもすごく軽く、柔らかい素材