出産後すぐの母乳育児(2) ママと赤ちゃんのための正しい授乳方法
毎回同じ姿勢で授乳していると、赤ちゃんが母乳を同じ箇所の乳腺からばかり飲むことになり、飲まれていない箇所に飲み残しが発生します。飲み残された母乳は、溜まって味がおいしくなくなり、濃く小さく固まって、乳腺炎の原因になる場合があります。そのため、こまめに授乳姿勢を変えることが必要です。
そこで今回は、代表的な授乳姿勢、赤ちゃんの抱っこの仕方を4つご紹介しますので、ご参考になさってください。
■1.横抱き© doble.d - Fotolia.com
ママのお腹に授乳クッションなどを置き、その上に赤ちゃんを寝かせてあげる姿勢=横抱きは、もっとも代表的な授乳の姿勢です。 この時、お母さんと赤ちゃんのお腹が密着するとよいでしょう。
体が密着すると赤ちゃんも安心しやすく、クッションの中綿がしっかりしていればママも猫背にならずに授乳できます。クッションだけで高さが足りない場合は、バスタオルなどを追加して高さを調整してください。
■2.フットボール抱き© Galina Schelokova - Fotolia.com
フットボール抱きの「フットボール」は、ラグビーのこと。赤ちゃんを脇に抱えて授乳させる姿勢のことをフットボール抱きといいます。横抱きの姿勢から、そのままあげる側の母乳の方向へクッションごと赤ちゃんをスライドします。
もしくは、ふとんやクッションなどを積み重ねてもOKです。たまにこの抱き方で母乳をあげることで、赤ちゃんのお口の角度が変わり、横抱きだけの偏った飲み方になるのを防ぐことができます。一日数回、横抱きと組み合わせられるとよいですね。