目指せ海外留学! 英国「ボーディング・スクール」事情
ボーディング・スクールのメリット&デメリット
ボーディング・スクールに通うメリットの1つは、学校によって力を入れている分野に違いがあることです。各校には特色があり、スポーツを重視する学校、マナーや秩序を教え込む学校、勉強を重視する学校など、力を入れている分野を大きく伸ばしてくれるのが特徴です。
一方デメリットは、やはり人間関係。少なからず小さないじめもあるようなので、寝食を共にすると逃げ場がなく、精神的に弱い子どもはなかなかなじむ事ができない傾向があるようです。
とは言ってもイギリス人は、「だからこそ、もまれて心身ともに強い人間なるから良い」と楽観的に考えている親御さんも多いのだとか。
実際に11歳からボーディング・スクールに通っていた、イギリス人の友人に話を聞くと、「はじめは『なぜ親がこんなに学校の近くに住んでいるのに、自分だけボーディング・スクールに入らなければならないのだろう』と悲しかった。
しかし、通っているうちに大好きなスポーツで結果も残せるようになり、充実した学生生活が送ることができた。
また、毎日2~3時間、宿題の時間というものがあって、その時間は全生徒が強制的に宿題をやらされていたが、今思うと両親と一緒に住んでいたら、絶対に勉強しなかったと思うので、そうした点でもボーディング・スクールに通っていてよかった」と言っていました。
ボーディング・スクールに入学させる場合、単に評判の良し悪しだけでなく、子どもの性格や能力を考慮し、我が子に一番何を学ばせたらよいかをよく考えて、学校や入学させるタイミングを選んであげるのがよいかもしれません。
将来、英国のボーディング・スクールへの留学を考えている方は、サマースクールも行われているようなので(ラグビーの発祥地でもある名門、ラグビー校<Rugby School>では、毎年行われている)、こういった短期留学を上手に利用してみるのもよいですね。