どんな子どもになってほしいかはいったん置いておこう
「こんな子になってほしい」「やっぱり運動させて集団行動できるようにさせたい!」など親として子どもへの希望ってありますよね? 幼稚園選びで必要なことは、その希望をいったん心の奥にしまうことです。
幼稚園に在園する2年間・3年間というのは自尊心や自己肯定感が一番はぐくまれる時期です。「できた!」「嬉しい!」「楽しい!」という気持ちから「やってみよう!」「頑張ってみよう!」という未来への希望や目の前にある障害を乗り越えようという強い精神力が芽生えます。
たとえば、「我が子の個性を伸ばしたい」という親の希望で入れた幼稚園。でも、子どもにとっては毎日さまざまなことに挑戦したいがために、幼稚園の保育では満たされず、フラストレーション発散のために周りのお友達に手を上げてしまうこともあります。幼稚園の先生から暴力が原因で叱られることを繰り返し「悪い子」「凶暴な子」などレッテルを貼られてしまう場合もあります。
一方で、「やっぱりビシバシやってほしい!」と体育会系の幼稚園に入れてみたものの、実はマイペースな性格で周りのスピードについていけず、気づけば「早くしないと置いて行っちゃうよ」なんて周りのお友達に声をかけられてしまう場合もあります。
精神的に大きく成長していく時間をどこで過ごすかはとても大切なことです。
お父さん、お母さんが通園するわけでは決してありません。親としての子どもへの希望や期待はとても大切ですが、お子さんの性格を見極めて「ぼくはなんでもできる!」という輝く未来へ駆け出すきっかけを作ってあげてくださいね。
(ポセイドン・ヨーコ)
国際バカロレア初等教育プログラム導入幼稚園。3つの特徴と3つの教育効果。