子どもの心に届く叱り方とは(子どもを叱ったら実行するまで見届けよう・後編)


親は「今すぐやる必要のあることだけ」を注意するよう気をつける

そんな叱り方をすると、子どもをガチガチに縛ってしまいそうで嫌だ、と感じる人もいるかもしれません。仮にそう感じるのであれば、常日頃、今すぐやらなくても大丈夫なことまでいろいろ叱りつけすぎていないかを自問してみてください。

子どもに何かを注意する際には、言ったことは必ず実行させるという意識をきちんと持つことも大事ですが、もう一方で今すぐやる必要のないことまでくどくど言わないようにするという自制も大事になってきます。

付け加えれば、子どもが混乱するほどたくさんのことを一気に注意することもよくありません。「手洗いとうがいはしたの? あ、靴はきちんと揃えたかしら? 手を洗う前にカバンをちゃんと片付けなさい。それから連絡のプリントがあるなら出すのよ。宿題もちゃんとやりなさい」などと、次から次へとお小言をぶつけていないでしょうか。そんなことをされても、子どもはてんてこ舞いしてしまうだけです。


言うべきことに優先順位を付け、今この瞬間には何を言うべきなのかを判断するのは、親の側の仕事です。その上で、親が口にした注意は必ずその場でやらせること。そうすれば、子どもは親の言葉をちゃんと実行するように育ってくれます。

(子育ての達人)

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