小学生のうちに身につけたい、お手伝いの習慣(親子でハッピーになれるお手伝いの心得 vol.1)
子どもに家のお手伝いをやらせていますか?
「やりなさい」と言っても簡単には子どもは動かないもの。大変なことなので、つい後回しにしがちですよね。忙しいから仕方ないと思って親がなんでもやってしまうと、自立できない大人になってしまいそうなのが心配です。お手伝いをさせると、子どもはどう変わるのでしょうか?
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お手伝いを習慣にすると、家事の大変さ、大切さがわかる子に
小学生は学校から帰ると、勉強に遊びに習い事、あっという間に夕食の時間です。手伝いをさせたくても、子どもはゲームやテレビの時間を確保したいので、簡単には動きません。だから仕方なく、お母さんが毎日すべての家事をこなしてしまうというのはわかります。
しかし、大変なことですが、どこかで切り替えて、しっかりお手伝いの習慣を身につけさせたいものです。お手伝いを習慣にすると、子どもにはちょっとした変化が現れてきます。
まず、家事の大変さ=お母さんが困る気持ち、を理解できるようになってきます。
たとえば「じゅうたんの上でお菓子を食べないで」と注意したとします。
・お手伝いをしている子
「じゅうたんの上に食べかすが散らばると掃除が大変」と説明しなくても、すぐに注意が伝わりやすい。自分が気をつけるだけでなく、他の家族にも注意するなど、言われていないことまで気がついて行動してくれます。
・お手伝いをしていない子
「掃除が大変」と説明しても、なかなか注意が通らない。いくら注意しても繰り返す。毎日の家事の大変さがわかっていないので、お母さんの困る気持ちが伝わっていない。
ちょっとしたことですが、この差は大きいですよね。
お手伝いをさせなければ、家事の大変さ大切さというのは伝わりにくいものです。
「子どもにとっては勉強や習い事が一番大切なこと)という考え方もあるかもしれませんが、長い目で見れば、いわゆる「大人の仕事(家事も含めて)」ができるように教えておくことは、生きる力を育むことにもつながる大切なことと言えるでしょう。