双子を妊娠! ママが知っておくべき妊娠中のリスクや一卵性・二卵性の違い
© fabioderby - Fotolia.com
3年にいたる不妊治療の末、やっと着床した赤ちゃん。それは軽いつわりから始まりました。ようやく妊婦生活がスタートできる と思い始めた妊娠7週の診察日のこと。エコーを見ながら先生がひとこと。
「双子」
「えっ?」
びっくりした私は思わず聞き直してしまいました。
「ほら、ここを見てください。2つ丸いのが見えるでしょ?」
エコーには、先生の言うとおり、小さい2つの丸が見えました。そのときはとにかく気が動転して、あいさつもそこそこに内診室から出たことを覚えています。
双生児にも違いがある
双生児、いわゆる双子は大きく分けて「一卵性」と「二卵性」があることは一般によく知られています。
1つの受精卵から生まれるのが「一卵性」。2つの受精卵から生まれるのが「二卵性」です。一卵性は受精卵が細胞分裂を繰り返す際、何らかの原因で2つに分かれることにより、2人の赤ちゃんが誕生します。二卵性はそれとは違い、2つの受精卵がそのまま、ママのお腹の中で育ちます。そして、2人のきょうだいが同時に育ち、生まれるのです。
なので、一卵性は性別も血液型も同じで、顔もよく似ています。二卵性は性別や血液型が異なることもあります。
ただし、性別・血液型が同じ二卵性は顔もよく似ることがあります。
双生児は「卵生」の違い以外に「膜性」による違いもあります。
絨毛膜(胎盤)と赤ちゃんを包む羊膜、この2つの膜を共有しているかどうかによって、胎児のリスクが変わってくるのです。
二卵性の場合、絨毛膜も羊膜もそれぞれの赤ちゃんに1つずつ用意されていますが、一卵性の場合は受精卵が分裂する時期によって
・二絨毛膜二羊膜双胎 (DD 双胎)
└胎盤も羊膜も、2人の赤ちゃんにそれぞれ用意されている
・一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎)
└羊膜は1つずつあるが、胎盤を2人の赤ちゃんで共有している
・一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)
└羊膜も胎盤も1つしかない状態
という複数の膜性パターンに分かれます。