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体のだるさや眠気などの倦怠感、頭痛や腹痛、微熱、鼻水などは風邪に似た症状は、妊娠している場合は妊娠の兆候として表れます。
症状の現れ方や症状の強さなどは個人差がありますが、妊娠の可能性があるタイミングで風邪のような症状を感じたら、妊娠検査薬でのセルフチェックや、産婦人科への受診を検討しましょう。
ただし妊娠検査薬で妊娠判定が明らかになるのは生理予定日から一週間後です。妊娠している場合は妊娠5週目以降となりますが、生理予定日当日から使用できる早期妊娠検査薬もあるため、併せて検討しましょう。
妊娠超初期の兆候が、風邪のような症状と似ている?
妊娠超初期に風邪のような症状が出るのには、妊娠にともなうホルモンバランスの変化や自律神経の乱れが関係しているからと言われています。とくに妊娠超初期にはプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加により高温期が続く状態になり、これが熱っぽさを感じる原因になります。また、ホルモンバランスの変化が免疫力の低下をもたらし、鼻水や鼻づまりが引き起こされることもあります。
生理前にイライラしたり、頭痛や眠気を感じるPMS(月経前症候群)がありますが、このPMSも妊娠超初期の症状と同様に増加したプロゲステロンが作用して諸症状を引き起こしています。
PMSの症状を経験したことがある人はそのイメージを想像してみると分かりやすいでしょう。
妊娠初期症状と風邪を見分けるときのポイント
妊娠初期症状と風邪の症状には、さまざまな違いがあります。
・妊娠初期症状と風邪に共通してみられる主な症状
→微熱、熱っぽさ(基礎体温が高いままである)
→体のだるさ
→ぼーっとするなどのだるさ
→倦怠感
→強い眠気
→頭痛
→腰痛
→寒気
→鼻水、鼻づまり
→喉の渇き
→下痢
・妊娠初期症状のみにみられる主な症状
→乳房の張りや痛み
→出血(着床出血)
→下腹部のチクチクした痛み
→ニオイに敏感になる
→便秘
→下痢
→イライラしたり、涙もろくなったりなど情緒不安定になる
→トイレが近くなる(頻尿)
・風邪のみにみられる主な症状
→発熱
→喉の痛みや咳
風邪はウイルスが原因で発症するので、ウイルスのはたらきを抑制したり体内の免疫機能が働いたりするために発熱したり、喉の炎症による痛みや咳が現れたりしますが、これらは妊娠初期症状では発症しません。
もうひとつの見分け方として、基礎体温を付けている人であれば体温の変化を見てみるのもよいでしょう。低体温期に入っているはずなのに微熱状態が続くようであれば、妊娠の可能性が考えられます。