コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「脱サラ夫、主夫になる!?」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.23
産前産後、育児と平行して一度も仕事を休まずいたわたしは、これから始まる離乳食というものに怯えていた…。
これからもっと忙しくなるのかしら…? このままでは身体が持たない。
転職活動中の夫に「家事全般、やってもらえないだろうか?」と頼んでみると、「いいよ」と、夫はすぐに応えてくれた。その日を境に家事に励むようになった夫。あぁ、よかった。なんて、ありがたいこと。わたしの負担もこれで少しは軽くなるかしら。
日課となる離乳食をスタートするには余裕のある時期が良い。とのことだったので、余裕の出そうな、息子が生後6ヶ月になる頃から離乳食をスタートすることにした。
“妻が働き、夫が主夫に”
もちろん夫が次の仕事を決めるまでのことだけれど、蓄えだってそんなに多くあるわけではないし、まだ産まれたばかりの息子を思うと、将来のために、わたしはいつも以上に働く気持ちが芽生えるのだった。
家事全般をこなす夫に対し、わたしが唯一不満に思う事、それは、夫が7年間勤め上げたサラリーマン生活からの反動で、無職になってからの1ヶ月は毎朝9時頃まで布団の中でダラダラ過ごしていることだった。
「毎日が夏休み」。そんな黄金状態、フリーランスのわたしだって、大人になってから体験した事がない。
夫が会社を辞める事は、妻のわたしが勧めたことなのに、首が据わり始めた生後4ヶ月の息子と、無職の夫が毎日家にいる、この状況にわたしは頭を抱え始めた。
そのころのわたしの状況はというと、息子の夜泣きがスタートし、毎日寝不足の中、育児と仕事に追われ、ママ友と優雅にお茶をする時間もなく慌ただしく過ごす日々。
鏡を見れば、髪はボサボサですっぴん姿。女性らしさの欠片もないわたしがいる。完全母乳のせいか、すっかり痩せてしまっているし、疲弊している。
最近新しい服も買ってないな…。このままでは、おちんちんでも生えてきそうだ。本当にわたしがお父さんになってしまうんじゃないか…。
それでも授乳だけは、やはりわたしの仕事なので、息子が夜中3、4回起きるたびに授乳をし、疲れきって、乳をしまい忘れたまま朝目覚めると、横には寝癖だらけの夫が気持ち良さそうにぐうぐうとイビキをかいている。
日中は家事と育児もしているとはいえ、次の仕事はまだ決まらないし、夫の朝のぐうたら具合もせっかくの機会だ。多いに休息したら良い。
と、最初は多めに見ていたけれど…。