夫婦別姓の国の子供の姓。国際結婚や海外の子供の名前事情
子どもの姓はどうしているのか
フランスでは子どもが生まれた場合、父親の姓を継ぐことがほとんどです。仏国立統計経済研究所(INSEE)が調べた2014年統計によると、結婚しているカップルの95%は父親の姓を子どもにつけています。婚姻関係のない事実婚のカップルでも、子どもは75%が父親の姓です。そして11%が母親の姓、11%が父・母の順の複合姓を選択しています。
母親が外国人の国際結婚の場合はどうでしょうか? 例えば日仏カップルの76%は父親の姓を子どもに付けていますが、スペインまたはポルトガルとフランスのカップルは、それぞれ34%、35%と低目の結果に。
その代わり、スペインとフランスのカップルの57%は父・母の順の複合姓を選び、ポルトガルとフランスのカップルは46%が母・父の順の複合姓を希望しています。子どもの姓の選択にも、パートナーのお国柄が反映されているようです。
このようにフランスは姓の選択に幅があるのに加え、離婚・再婚する人も多く、前のパートナーとの子どもや新しいパートナーとの子ども含め、家族の中にさまざまな姓が並ぶことがよくあります。
現代フランスを象徴する光景の1つと言えるでしょう。
(加藤亨延)
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