他人から注意されたりからかわれたりしただけで、すぐに泣き出してしまうわが子。「うちの子メンタル弱すぎる…」と、真剣に悩んでいるママも多いのでは?
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目には見えないナイーブな部分だからこそ、いまのうちに鍛えておきたいところですよね。
エキサイトお悩み相談室の
佐藤栄子(さとうえいこ)先生によると、子どものメンタル面を鍛える効果的な方法があるのだとか!
■メンタルが強い子どもに育つ、3つの方法
その1:子どもに寄り添い、気がすむまで泣かせる
ほんの少しからかわれただけで泣いてしまうわが子を見ると、きびしく指導するべきか優しく教えるべきか、悩んでしまう場面がありますよね。
泣いている最中は子どもの感情も高ぶっているので、そのときに何か言い聞かせようとしても子どもの心に響くことはありません。
無理に泣き止ませようとせずに、まずは気持ちを吐き出させてあげましょう。泣いているときは子どもに寄り添い、気のすむまで泣かせてあげることが大切です。
その2:何がイヤだったのかを聞き、その気持ちに共感する
メンタル面が弱い子どもは、他人との関係において自分の思いを出すのが苦手。そのため泣くことでしか自分の気持ちを表現できなくなっていることがあります。
「どうしたの、なぜ泣きたくなったの?」と聞いて、自分の感情を言葉で話させてあげましょう。
その際、泣いた理由に対して「それは●●だからでしょ」などとジャッジを下さず、ただ「悲しかったのね」「悔しかったのね」と、本人の気持ちのみに共感して、「気持ちを出してもいいんだ」と、安心感を持たせてあげるようにしましょう。
その3:次はどう対応するか、一緒に考える
メンタル面が弱い子どもは臆病なので、周囲からのアプローチに対してどう反応していいかわからずパニックになってしまう場合があります。
泣いた理由がわかったら、たとえば「じゃあ、次に同じことがあったらどうしようか? イヤだよって言ってみる? ママと練習してみよう」などと、対応策を一緒に考え実際にやってみましょう。
ひとつひとつの経験を積むうちに自分に自信がついてきて、自然と強くなっていきます。少しずつ強くなってくるので、あせらずゆっくり向き合ってみてくださいね。
■これはNG! メンタルが弱い子どもへの接し方
否定的な言葉をかける
メンタル面が弱い子どもが思いきり感情表現をできるのは、「泣く」という行為だけ。
それを否定されると「気持ちを外に出してはいけない」という禁止令が心に刻まれ、他人とのコミュニケーションがとりづらくなる傾向があります。
子どもが泣いてしまったとき「恥ずかしいから泣かないで」「そんなことくらいで泣くなんておかしい」などと、否定的な言葉をかけないようにしましょう。
小さな成功体験がカギ
子どもは小さな成功体験を通じて成長していきます。
「自分はやればできるんだ」「自分はこれでいいんだ」という、自己肯定感を高めることが、タフなメンタルを作るカギです。
日常のささいなことでいいので、「やってみよう」と声をかけ、できたことを褒めてあげてください。(たとえば「今日は自分から先生におはようって言ってみよう」など)
その積み重ねで子どもに自信をつけてあげてください。ママも焦らず、じっくりと。子どもと向き合う、良い機会になりますよ。
子どものメンタル面は、多くのママが抱えている悩みのひとつ。
ひとりで思い悩んでいるよりも、“プロに相談”した方が、早く解決する場合もあります。
無理せず、焦らず、じっくりと。困ったときは、お悩み相談室に相談してみてくださいね。
取材協力:エキサイトお悩み相談室
佐藤栄子(さとうえいこ)先生