共働き小学生は夏休み祖父母宅へ? 航空会社別で見る1人フライトサービス


■航空会社によって大きく変わる国際線

言葉が通じる国内はまだ良いとして、海外はどうでしょうか。国際線は対象年齢が少し変わります。

JAL、ANAどちらとも、5歳から11歳までの子どもが一人で搭乗する時は、サービス利用が必須になります。どちらも料金は無料です。

海外の航空会社は、会社ごとに内容が変わります。フランスの航空会社エールフランスも同じようなサービス「キッズ・ソロ」を行っています。ただし日系航空会社と対象年齢と内容が異なります。同社によれば、フランス国内線の必須対象年齢は4歳から11歳まで。
1区間ごとに25ユーロ(約2800円)かかります。一方で国際線は5歳から14歳までが対象。料金は1区間あたり50ユーロ~80ユーロ(約5600~9000円)、乗り継ぎする場合は1区間あたり75ユーロ~100ユーロ(約8400~1万1000円)です。

ドイツのルフトハンザは対象年齢が5歳から11歳までです。同社によれば、ドイツ国内線またはヨーロッパ路線は1区間60ユーロ(約6700円)、長距離路線は100ユーロ(約1万1000円)かかります。つまりドイツ国内で乗り継いで羽田まで行くとすると、片道160ユーロ(約1万8000円)になります。

英ブリティッシュ・エアウェイズは、同様のサービス「スカイフライヤー・ソロ」を2017年1月末にて終了予定。新規の予約受付は行っていません。


米国系はどうでしょう。アメリカン航空によると、5歳から14歳までの子どもの一人での搭乗は、サポートサービスの申し込みが必要です(ただし5歳から7歳までは乗り継ぎなしの直行便利用のみ可)。料金は1人片道150ドル(約1万5000円)です。エールフランスやルフトハンザなど異なり、料金は1区間ではなく片道での計算になります。つまり乗り継ぎがあっても一律の値段です。

日系航空会社の内容はほぼ同じですが、国際線はその国の航空会社によって、年齢や料金など大きく変わるケースがあります。同じ路線で様々な航空会社が飛んでいるようなら、子どものサポートサービス比較は、ぜひしたいですね。
(加藤亨延)

注:各社料金は2016年7月現在

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