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終戦記念日を控えたいま、家族で読みたい絵本3選

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■『小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話 戦争童話集〜忘れてはイケナイ物語り〜』(世界文化社)原作・野坂昭如 画・黒田征太郎



戦争がテーマの連作童話12編がおさめられています。食糧難で空腹の子どもたち、オオカミやクジラの視点で語る人間の修羅場など、さまざまな切り口で展開します。


すべての書きだしが「昭和二十年、八月十五日」ではじまります。戦争は終わったけれど、平和の幕開けではないことがわかります。

戦争が原因で妹や養父を亡くしている野坂昭如は、このように語っています。

「日本人は、いつの間にかあの戦争をなかったことのようにしてしまった。戦後というが、今もなお、戦争は続いている。戦争は、気づいた時にはすでに始まっているものだ」




『戦争童話集』は1975年に出版され、昨年、黒田征太郎のイラストとコラボレーションして美しい絵本になりました。絵に託されたメッセージと物語の行間ににじむ想いをくみとりながら読んでみてください。

子どもといっしょに読みながら、戦争について、生き方について、平和について家族で話しあう機会になれば幸いです。

 
 
 
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