コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「大苦戦! 食べない1日3回の離乳食」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.35
その日の献立は、アボカドとトマトのサラダ、ササミとにんじんと大根のコンソメスープ、彩りも良く、綺麗に盛りつけをし、お米も海苔でまいて小さなおにぎりにしてセットが完了。プラスチックのお皿に、スプーン、フォークを準備し、ようやく食事がスタート! さて、食べてくれるのだろうか…?
すると、息子は楽しそうに手づかみでぐちゃぐちゃと食材をひとつずつ確かめながら、小さな手で一生懸命口に運び始めた!!
「食べた~!!」
わたしは夫とふたり手を取り合って、大喜び。嬉しさのあまり食事中の息子に、「いい子、いい子!」と両手で頭をぐりぐりなでた。
わたしの嬉しい気持ちが伝わったのか、拍手をして歓ぶ息子。その可愛さといったら!
「これまで悪戦苦闘してきた食事の時間はなんだったのだろう…」と反省するばかり。息子はもっと自由な気持ちで、楽しく食事が取りたかっただけなのだ。わたしが手をとって、あーでもない、こーでもないと、プリプリ怒っていたのがきっと彼の食欲をストップさせてしまっていたのかもしれない。
大人だって、誰か不機嫌な人が隣にいれば、どんなに美味しいご馳走が用意されていようともまずく感じるはずだ。
息子はこれを機に、上手に離乳食を食べるようになった。
おっぱいをあげる頻度も少しずつ減っていった。
もう少ししたらおっぱいを離れ、赤ちゃんからこどもになるんだなあ。
息子の1歳の誕生日を前に、嬉しいような、少しだけ寂しい気持ちにもなった。
つづく
次回は「事件勃発!子連れで行く美容院」
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