なんだか体調がいつもと違う、もしかして妊娠? 生理予定日までは少しあるけれど妊娠の症状かもしれないと思うと何かと不安と嬉しさが同時に押し寄せてくると思います。
妊娠超初期の症状とその時期に注意すべきポイントをピックアップしました。
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妊娠超初期はどんな時期?
妊娠超初期とは、妊娠1ヶ月目、週でいうと0週、1週、2週、3週の時期のことを言います。妊娠は、最後に生理があった期間の初日を妊娠0週0日と数えます。妊娠1日目は生理の2日目になるので、7日で1週、そして4週を1カ月としてカウントします。
生理が1週間ほど遅れ、妊娠かもしれないと気付いたときには、すでに妊娠5週になります。
妊娠初期期症状の自覚はあるの?
妊娠超初期症状は、自覚として感じられないことが多くあります。ママ自身が妊娠の可能性に気づきにくい時期であることや、生理前の症状と、妊娠超初期症状はとても似ていて見分けにくいとされています。
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妊娠超初期の症状には個人差がありますが、多くは次のような症状がみられます。
- 微熱っぽい
- 体のだるさ、倦怠感
- ひどい眠気
- 乳房の張りや痛み
- 生理とは違う少量の出血
- 下腹部のチクチクした痛み
- 足の付根・恥骨あたりの痛み
妊娠検査薬を使用するタイミング
生理が1週間以上遅れたら妊娠の可能性を疑ってもよいでしょう。一般的な妊娠検査薬では、生理予定日の一週間後から検査することができます。生理予定日当日から使用できる早期妊娠検査薬もあるため、併せて検討しましょう。産婦人科を受診するタイミングは生理開始予定日の2週間後あたりが目安です。
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病院はいつ行けばいい? 気になるお金のこと
産婦人科で検査をしてもらう前に知っておきたいことは、「妊娠は病気ではない」ということ。病気ではないので、経過が順調であれば健康保険は使えません。初回の健診時には、健康保険が使えないので、1万円くらいはかかるとみておいたほうが安全です。
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妊娠超初期の病気やトラブル
妊娠期間中は子宮粘膜が充血しやすいため、少しの刺激などで出血が起こりやすくなっています。激しい運動や長時間の立ち仕事など、お腹に負担がかかる動作が引き金となって出血するケースもあります。出血が必ずしも重大なトラブルによるものとも限りませんが、流産や子宮外妊娠の兆候である可能性もあり、十分な注意が必要になります。
妊娠0週~3週の妊娠超初期に相当する期間内は、妊娠していることに気が付かない人も多くいますが、この時期に起こりやすい出血にはいくつかの種類があります。
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妊娠超初期に風邪のような症状が出るのには、妊娠にともなうホルモンバランスの変化や自律神経の乱れが関係しているからと言われています。とくに妊娠超初期にはプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加により高温期が続く状態になり、これが熱っぽさを感じる原因になります。
また、ホルモンバランスの変化が免疫力の低下をもたらし、鼻水や鼻づまりが引き起こされることもあります。妊娠初期症状と風邪の症状には、さまざまな違いがあります。
●妊娠初期症状と風邪に共通してみられる主な症状
- 微熱、熱っぽさ(基礎体温が高いままである)
- 体のだるさ
- ぼーっとするなどのだるさ
- 倦怠感
- 強い眠気
- 頭痛
- 腰痛
- 寒気
- 鼻水、鼻づまり
- 喉の渇き
- 下痢
●妊娠初期症状のみにみられる主な症状
- 乳房の張りや痛み
- 出血(着床出血)
- 下腹部のチクチクした痛み
- ニオイに敏感になる
- 便秘
- 下痢
- イライラしたり、涙もろくなったりなど情緒不安定になる
- トイレが近くなる(頻尿)
妊娠初期に、下痢や便秘、おならの回数が増えるなどの消化器系の悩みを抱える方も多いようです。
その原因のひとつは、妊娠すると黄体ホルモン(プロゲステロン)がたくさん分泌されることによります。
黄体ホルモンは、子宮の収縮を抑えると同時に、腸の働きまで抑制してしまいます。そのため腸内に便やガスが溜まったり、下痢などの症状を引き起こしたりするのです。
その場合、激しい腹痛や吐き気、寒気を伴う下痢には注意が必要です。
食中毒・ウイルス性腸炎・急性腸炎・感染性胃腸炎などのなどの可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
また下痢をすると腹圧がかかることもあり、流産しないか心配になりますよね。ネット上でも下痢と流産の関係性について書かれた記事がありますが、下痢が原因で流産になることは考えられません。
ただ下痢による脱水症状などで身体に負担がかかってしまいますので、しっかり水分補給を行いましょう。
●風邪のみにみられる主な症状
風邪はウイルスが原因で発症するので、ウイルスのはたらきを抑制したり体内の免疫機能が働いたりするために発熱したり、喉の炎症による痛みや咳が現れたりしますが、これらは妊娠初期症状では発症しません。
妊娠初期の流産の種類と原因は?
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流産とは、妊娠22週未満に妊娠が終わってしまうことで、自然流産の発生頻度は約15%です。妊娠12週未満を早期流産、12週以降22週未満を後期流産と区別します。後述する「切迫流産」は、流産ではありません。
妊娠初期に、少量の性器出血や軽度の下腹部痛があり、子宮口が未開大であるときは、「切迫流産」と診断されます。切迫流産とは、出血や腹痛が原因で診察を受けた場合につく病名。流産発生の危険があり、安静や入院しての治療が必要な場合があります。
切迫流産は、不安になってしまう名前ですが、まだ流産してしまったわけではなく、妊娠を継続できるケースも多いので、パニックにならず、お医者さんの指示に従いましょう。
妊娠超初期におこる初期流産(科学的流産)とは?
妊娠12週目以前に起こる流産のことを初期流産といいますが、その中で化学的流産は妊娠5週目頃に起きやすいようです。
流産自体は妊婦さんのうちおよそ10~20%が経験するとの統計もありますが、この数値には化学的流産は含まれていません。医学的には、胎嚢や胎芽、胎児の心拍が確認されてはじめて妊娠が確定しますが、化学的流産が起きる時期は胎児がそこまで成長しておらず、妊娠確定対象になりません。
妊娠に気づいたら、妊婦が禁煙する理由とは?
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妊娠中のママの体内は水分量や免疫力が低下しており、タバコや副流煙に含まれる化学物質や有害物質、一酸化炭素などの影響を受けやすくなっています。
・ママの体内に確保されている水分量の変化
・お産直後、出血を止めるために血が固まりやすく変化
上記のような状況で喫煙を行うと、前置胎盤、胎盤異常といった妊娠合併症のリスクや全治胎盤を引き起こす割合が高まると言われています。また産後には子宮頸がんなどの発がんリスクが増加する可能性もあります。
妊娠期間中の喫煙はママの身体だけでなく、お腹の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす場合があります。赤ちゃんにさまざまな発育不良が起き低体重児となったり、ママには、子宮内の羊水量が少なくなったり、流産や早産のリスクが高まったりなど、妊娠の継続自体が危ぶまれる可能性があります。
また赤ちゃんが生まれた後にもさまざまな疾患の原因になる可能性があるうえ、乳幼児突然死症候群(SIDS)で命を落とすリスクが高まります。
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妊娠超初期は妊娠しているか明確にはわからなく心配になりがちですが、なるべく心を安らかに自分のカラダを大切にして過ごしましょう。