食育に悩むママたちのヒントがここに! 西荻窪の人気店「たべごと屋 のらぼう」セミナーに潜入


■地元の畑を訪れることの大切さ

第2部では、それぞれの席に試食の品々が並びます。味つけは濃くないのに、野菜そのものの味がしっかりしているため、満足度は高いです。

干し柿は甘みが凝縮されていて、ルッコラはほんのり苦い。それぞれの食材の味がほどよく感じられ、野菜の力強さを再認識させられます。

食育に悩むママたちのヒントがここに! 西荻窪の人気店「たべごと屋 のらぼう」セミナーに潜入

参加者に配られたプレート。会場にいい香りが漂っていました



「土から離れてしまうと、想像力や暮らしにまつわる基本的なことをどんどん忘れていってしまう気がする。まずは、自分が住んでいる地域の農家を訪れてほしい」と語る明峯さん。じつは、のらぼうの隠れたメッセージでもあるそうです。


自分が暮らす地域で、いまどんな野菜や果物が育っているのかは意外と知らないもの。畑に足を運ぶことは、食材の旬を感じられるいい機会でもあります。

■「想い」よりも「環境づくり」

食育に悩むママたちのヒントがここに! 西荻窪の人気店「たべごと屋 のらぼう」セミナーに潜入

畑の話をする明峯さん。映っているのは、お店の名前にもなっている「のらぼう菜」



5歳の娘さんのパパでもある明峯さん。お子さんの食事に関しては、「日々の食事は妻に任せていますし、基本は大らかです。『(もし食べなくても)おなかが空いたら食べるんじゃない』というスタンス」といいます。

一方で、毎週日曜日の仕入れには娘さんを同行させるなど、畑に触れる機会を積極的に設けています。

娘さんは、生産者のお子さんと畑で遊んだり、ブルーベリーを摘んで食べたりして過ごしているそうです。
明峯さんの母親の畑で芋掘りをすることもあるとか。また、生きた魚をしめて、刺身にして食べさせるということもしているといいます。

子どもの食事は大切ではあるものの、あまりにも親の想いが強すぎるのも考えもの。環境を与えて、子どもが感じとる力を信じることも大切のようです。

仕事に家事・育児に忙しいママたちにとって、一度に買い物をすませられるスーパーマーケットは大きな味方です。しかし、ときには子どもを連れて生産現場に足を運び、収穫前の野菜や果物に触れる体験をするのもいいものです。

都内にも、収穫体験などをさせてもらえる畑は多数あります。まずは、お子さんと一緒にお住まいの地区のホームページをチェックするところから始めてみるといいかもしれませんね。


information
2016年9月に「たべごと屋 のらぼう」のレシピを集めた『野菜のごちそう 春夏秋冬』(KADOKAWA)が発売されました。人気メニューの「季節のかき揚げ」や「変わりポテトサラダ」など、「予約の取りにくい店」の味を家庭でも楽しめます。セミナーで作ったレシピのうちの3品も掲載されていますよ。
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