コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「さようなら、おっぱい! 断乳に挑戦~ 後編~」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.41
断乳2日目の夜がやってきた。今日はさすがに夫に協力してもらおうと、私は別室で寝ることにしていた。ちょっと遅い時間になれば、きっと眠くなるだろうと、22時半まで遊ばせてから、布団に入った夫と息子。
夫は絵本を読みながら息子をどうにか寝かしつける作戦でいくらしい。わたしはそっと部屋を出て別室で息子が眠るのを待つ。30分後、やけに静かなので様子を見にいくと、布団の中でスウスウと眠る息子がいた。なんと!
「朝まで泣きじゃくるのではないか…?」と不安げな夫をよそに、布団に入り30分後、息子は目をこすりながらすうすうと眠ってしまったそう。
断乳、こんなに楽にできるものなのか!? ちょっと寂しさを残しつつ、翌日、断乳3日目、同じようにいとも簡単に一日を無事終えたのである。この日を境に息子の寝かしつけは、絵本を読めば簡単にできるようになった!
今まで寝不足に耐えながら育児と仕事に励んでいた日々はなんだったのだろう……?
その日、息子は夜眠ってから朝まで一度も起きることもなく、21時から8時まで通しで眠った。このことにわたしはえらく感動してしまい、朝から小躍りをして喜んだ。
この快適さと言ったらない! 眠れることがこんなにも幸せなことなんて!
息子が生まれてからこの1年半、ずっとずっと寝不足で3時、4時間以上続けて眠れた日なんてなかった。今思えばあの辛かった日々が懐かしい。
喜びもつかの間、わたしの腫れ上がっていたおっぱいは断乳3日目で力尽き、搾乳が不要になるくらい風船のようにしぼんでいった。
痛みはないが、なんだこの寂しい感じ。もう自分がお婆さんになったような気さえする。
「おぉ、こんなにもかわいそうなおっぱいになるとは…」
その角度は、冬季オリンピックのスキージャンプ台ほどの急斜面で、
断乳前の膨よかな乳に別れを告げ、無事息子の乳離れ、成功となったのだった。
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