■生理とバストのふくらみ… どっちが先だっけ?
自分も通った道ではあるけれど、どんな順番で、どうやって成長していったか記憶があいまい…そんなママもいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、女の子のからだの発達について、いま一度おさらいしてみましょう。
●ステップ1:乳頭のあたりがふくらむ(初経が始まる1年以上前)
乳頭のふくらみが肌着やTシャツの上からでもわかるようになります。胸がちくちくする、服とこすれたり手があたったりするだけでも痛い、固いしこりのようなものがあるなどを感じる子もいます。
●ステップ2:ふくらみが横に広がる(初経が始まる前後)
ステップ1から1~2年かけて、少しずつ乳頭の周りがふくらんで横に広がり、輪郭がわかるように。バストがゆれるため、走ると痛みを感じる子も。そろそろ初経をむかえる心づもりをしておくとよいでしょう。
●ステップ3:立体的にふくらむ(初経から1~3年)
初経をむかえたあとも、バストは成長します。約3年かけて大人のような全体的に丸みをおびたバストに近づいていきますが、まだ大人用のブラだと上カップが浮くなど、きれいにフィットしません。
初経をきっかけに下着をチェンジしよう、と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、じつは
初経よりバストの成長のほうが先に始まるのです。
■娘の胸の変化に「運動会で初めて気づいた!」というケースも
「ちょうど10歳頃(小学4年生)から親と一緒にお風呂に入らなくなる子が増えることもあって、つい子どものからだの変化を見過ごしてしまうことも多いようです」
と石川さん。実際に「運動会で初めて娘の胸の変化に気づいた」なんて話もよくあるのだとか。
また、バストや下着のことで悩みがあっても、親に相談しにくい…という子も少なくありません。
「お子さんが下着のときにバストトップが透けていないか時折チェックしたり、日頃から
“大人になることは決していやなことではなく、楽しいことや、できることがたくさん増えるんだよ”とポジティブに語ってあげていると、お子さん自身もからだの変化をステキなものだととらえられたり、ママに話しやすくなったりするんじゃないかなと思います」
「ファーストブラを一緒に買いに行った母娘は、その後も体や異性の悩みについて相談しやすくなるなど、関係が良好になるというデータがあります」と石川さん
そういえば私も親に「そろそろブラがほしい」って言いにくかったなあ、と、思い当たる方もいらっしゃるのでは。経験者であり、最大の理解者であるママだからこそ、子どもの気持ちに寄りそって、不安や気がかりを解消するサポートしてあげられるとよいですね。
次の記事では、成長に応じた下着の選び方、チェックポイントをご紹介します。
<取材協力>
・ワコール
http://www.wacoal.jp/
・ワコール ツボミスクール
http://www.wacoal.jp/company/tsubomi/
子どもの性教育 ~親から子に伝えたいこと~