連載記事:【親子で楽しむ絵本の時間】
おとなも子どもも読んでほしい! 春を感じる桜が登場する絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第1回
さくらとふじお
作・絵:しもぞの まゆみ/出版社:白泉社
「さくらとふじお」(絵本ナビ紹介ページ)
お隣さん同士のさくらとふじお。いつでも一緒の仲良し2人はある日、ちょっとしたことでケンカをしてしまいます。頭に桜が生えているさくらと、富士山の形の頭をもつふじお。奇想天外な設定にびっくりするけれど、ケンカをすれば早く仲直りしたいしたいし、大好きだからこそ見せてあげたいものがある。相手を思う気持ちは変わらないことが伝わってきます。「ゆびきりげーんまん」でした2人だけの約束は、はたしてどうなるのでしょう。のんびり、ほのぼのとしたストーリーと2人の住んでいる自然豊かな景色に癒される一冊。
さくらのもりのものがたり
作:マオアキラ/絵: ささめや ゆき/出版社:小学館
「さくらのもりのものがたり」(絵本ナビ紹介ページ)
桜はいつも美しいものですが、ときとして妖しさを感じることもあります。魔法使いが住んでいるという「さくらのもり」の近くに住んでいる5人の子どもたちが主人公のこちらは、1話完結のお話が5話収録されています。でも、冬に突然花が咲いたり、夏に葉っぱが落ちたりと不思議なもりの妖精たちに手をさしのべられ、希望を心にともしていく子どもたちの様子からは、妖しさは感じられません。不思議な世界へ迷いこんでしまったあとで、心にあたたかな灯を宿らせて帰ってくるような、そんな一冊となっています。
いかがでしたか? 桜が登場する良作絵本5冊をご紹介しました。読んだあとにはきっと、親子でお散歩に出かけてみたくなるかもしれませんね。
小学1年生の息子に、おやつを使って算数の問題を出してみたら……かわいらしい結末に!【ドイツDE親バカ絵日記 Vol.77】