連載記事:妊娠・出産でもらえるお金一覧2017
妊娠出産でかかった医療費も「医療費控除」で申告すると、税金が戻ってくる【妊娠・出産でもらえるお金一覧2017 Vol.5】
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■医療費控除とは?
1年間に
10万円を超える医療費がかかった場合、
確定申告をすることで、支払った税金の一部を戻してくれる制度。
■医療費控除によって、戻ってくる金額は、いくら?
戻ってくるお金 = 医療費控除額 − 所得税率
たとえば医療費合計額が60万円で所得が320万円の場合なら、確定申告をすることで、税金がおよそ8千円程度(※)戻ってくる。
※医療費60万円 − 出産育児一時金 − 足切り額10万円 = 医療費控除額面8万円 × 所得税率10% = 戻ってくるお金8千円
■医療費控除によって、お金が戻ってくる人は、どんな人?
家族全員で1年間の
医療費が10万円(総所得金額等が200万円未満の人は総所得金額等の5%の金額)を超えて医療費を支払い、確定申告をした人。
■医療費控除の手続きの概要
還付申告だけなら
1年中受け付けている。
確定申告というと2月中旬~3月中旬のイメージがあるが、(医療費の)還付申告は、1年中受付している。
対象となるのは、申告する前の年1年(1月1日~12月31日)なので、たとえば2017年の分の確定申告(医療費の還付申告)であれば、税務署が混む前の2018年の1月中に提出すれば、相談窓口も込みあわないので、確定申告初心者にはオススメ。
■コラム:「保険金等で補てんされる金額」について知っておこう
医療費控除で間違えやすいのは、
「保険金等で補填される金額」。実は、私も初産(16年前)の確定申告時に間違えて、税務署の方に指摘され、とても焦った記憶がある。
この話を簡単に言えば、「公的制度や民間の保険会社からもらったお金は、医療費から差し引いて計算しなければならない」ということ。
「差し引く必要がある費用」と、「差し引く必要のない費用」を下記の表にまとめた。ちなみに私は「出産育児一時金」を差し引くのを知らず、金額が40万円くらい違っていた(激汗)。
私のように慌てないよう、ご注意を!
●「保険金等で補てんされる金額」として差し引く必要があるもの、ないもの。
(エキサイト編集部で作成)
■医療費控除 DATA
※この記事は2016年11月末現在の法令・情報に基づいて書いています。
(監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)