深刻な待機児童問題… 保育士への調査で分かった「解決のカギ」とは?
■本当にやめたくなったとき、やめる理由がありすぎる…
保育士たちの間で叫ばれているのが「仕事量と給料が見合っていない」という意見。
保育士をしている私の友人からも「具合が悪くても、人がいないから悪くて休めない。仕事にいったらいったでトイレにもいけないほどやることがあるし、持ち帰りの仕事もある」という声を聞いたことがあります。
子どもを預かることは、命を預かること。責任とプレッシャーのかかる仕事であるにもかかわらず、低賃金で働き続けなければいけない現実があります。
まずは、低すぎるお給料の改善が最優先ではないでしょうか。そして、現保育士と多くいるとされる潜在保育士がお互い都合に合わせて働けるような制度をつくり、ワークシェアができるようになると1人が抱える仕事の量も減らすことができるはず。
勤務時間の短縮は、プライベートの充実にもつながり、心に余裕を生むことにもつながります。また、保育内容に見合った保育料を設定し直す、といった措置も有効かもしれません。
実現可能な事案をかかげて具体的に声をあげる現場の保育士と国がひとつになったとき、保育士不足解消の道はひらけるのかもしれませんね。
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