コミックエッセイ:下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~
夜、まだまだ遊びたい息子の交渉術とは?【下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~ Vol.27】
ある週末、仕事が終わらずギブ寸前になった。
土日も作業をしたくて妻と息子にはジージ・バーバの家に行ってもらった。
一緒に遊べなくてごめんよという思いで見送ると
「いっぱい遊んでくるからね!」となかなか頼もしい一言を残して出て行った。
休みに目一杯仕事を進めて、晴れ晴れした気分で二人を迎える。
ドアを開くや否や息子はマシンガンのように話し始めた。
「お父さんあのね!ジージが!ジージが!……!」
要約するとジージがおもちゃをプレゼントしてくれたらしい。
「お父さん!遊ぼ!すぐに!」
簡潔に要件を伝えるなあと関心する間も無く一緒に遊び始めた。
遊んでやりたい気持ちとは裏腹に体力は仕事で使い果たしていた。
夕飯前も夕飯後も風呂上がりにも同じ遊びを始める息子に思わず
「えっ、まだやるの?」と言ってしまった。
すると息子はニヤリと笑って「こんなにやるとは思わなかったでしょ?」
「……うん」
なんだこのしてやったり感は……。僕は床に突っ伏した。
「もうちょっと遊ぼうよ。これもこれもお父さんに貸してあげるから、ねっねっ」
倒れた僕の顔をのぞき込んで懇願する息子の話術はもはやセールスマンの域に達している。
息子が一番大事なおもちゃを寄越すのは相当譲歩している証拠なので渋々立ち上がる僕だった。
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