コミックエッセイ:下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~
息子と2人の夕食で、心にじーんと染みる、まったり幸せな瞬間【下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~ Vol.29】
妻の帰りが仕事で遅い時は息子と2人で過ごす。
息子が1~2歳の頃は「よしっ」と気合いを入れて乗り切るような大変な夜になる事が多かった。
お母さんがいない寂しさで乱れてしまったり、夕飯の準備中も遊びたくてまとわりつくのでなかなか料理が進められないということが多かった。
僕の仕事までもが立て込んでいる時は最悪で、夕飯を作って息子と食べていると仕事先から電話がかかってくる。
電話に出ると急ぎの対応が必要な用件だった。
息子が電話に近寄ってきて僕のセリフをまんま大声で復唱する。
「すみません。息子が近くにおりまして…」と謝ると問題無いですよと言ってはもらえたものの、僕の相づちから何から真似するので会話にならず、ベランダまで逃げて外から窓を抑えて息子の侵入を防ぎつつ電話を続けた。
息子は室内から「開げて~!出だい~!!」と泣き叫ぶ。
1~2分攻防しながら話していると息子は諦めてスタスタと食卓へ。
その後は息子の様子を見つつ電話応対し数分後に終了。
室内へ戻ろうと窓に手をかけると、開かない……。なんと息子が鍵をかけている。しょんぼり夕飯を食べる息子に窓を叩いてSOSして開けてもらうなんていうこともあった。
そんな息子が3歳になって少し変わってきた。
先日も息子と2人で過ごすことになった。
早々に夕飯を食べ終えた息子は早速「お父さん、遊ぼ!」と誘ってくる。
「まだ食べてるからちょっと待ってて」以前ならこの段階で「すぐ遊びたい!」と叫び出すこともあった。
けれどその時は「いいよ」と言ってお気に入りの絵本を持って来てとなりに座って見始めた。
僕は拍子抜けしてビールを飲みながらゆっくり夕飯を食べる。
それだけなんだけど、なんだかとてもまったりして幸せな気分を味わった。
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