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子どもたちには、好き嫌いなく食べて、健康に育ってほしいもの。しかし、食事は楽しむことも大切です。無理に「これも食べなさい!」と押しつけることは、できればしたくありません。
食事を楽しみながら「好き嫌いの少ない子どもに育てる」。この難題に立ち向かうため、日々の食卓に独自ルールを導入しているママもいるようです。今回は、そんな「我が家の食事ルール」を紹介します。
■バランスよく盛り付けられる「お子さまランチ風」
「子どもが自分で食べるようになってから、我が家ではほとんど大皿料理を出さなくなりました。メインのおかずを大皿に盛って出すと、どうしても子どもがそればかりを食べてしまい、野菜系のおかずがあとまわしに。
食事の終盤で『これも食べなさい!』と、毎回言わなくてはなりません。
でも、お子さまランチのように少量ずつ盛って『あなたの分』として出すと、言わなくても食べてくれます。もちろん、私たち大人も同様に。それぞれに、盛りつけるようにしています」(Hさん/36歳/小売店)
「自分の分」として盛られたものを残さず食べる。それが家庭のルールとして定着していると、子どもも自然と残さず食べるようになってくれるかもしれません。無理なく食べきることができるように、盛りつける量を工夫してあげると良いでしょう。
■パパのメタボ対策にも有効?「おかわりシステム」
「副菜も含めてすべて食べたら、好きなおかずをおかわりできるシステムです。エビフライ・唐揚げなどの子どもが好むメインおかずは、ちょっと少なめに盛りつけています。
以前は、子どもがどうしても好きなものを先に食べてしまい、副菜が食べられない…ということがよくありました。でも、おかわりシステムを導入してからは、好きなメニューをおかわりするために、苦手な食材が入った副菜も頑張って食べていますよ」(Eさん/38歳/医療関連)
子どもだけでなく両親も同じシステムにしているというEさん。パパのメタボ対策にも役立ちそうです。
■嫌いなものでも「最低一口」
「私の息子は野菜全般が苦手。調理方法を工夫してみても、やはりダメなものはダメといった感じです。無理に食べさせるのはできれば避けたいですが、やっぱり野菜も食べてほしい…。そこで、『最低一口ルール』を導入しました。
どうしても嫌なおかずは、一口食べたらOK。
一口と限定すると、案外すんなり口に運んでくれるものです。中には、『最低一口』を続けるうちに、自然と食べられるようになった野菜も。子どもの方から『これ、一口でいい?』と聞いてくることがありますが、そんなときは『いいよ』と笑顔で答えるようにしています」(Yさん/32歳/医療関連)
私も子どものころ、母親から「一口だけでも食べなさい」とよく言われました。たしかに「一口」と限定されれば「なんとか頑張ろう」と思えたかも。まったく手をつけずに残されるのと、一口でも食べてくれるのでは、ママの気持ちも違うのではないでしょうか?
■「おいしい」「楽しい」など、食事の楽しさを伝えたい!
「ウチの子はまだ小さく、自分で食べることができません。それでも、『家族で食事を楽しむ時間』を共有することは大切だと思います。我が家ではできるだけ夫婦で味の感想などを伝え合い、食事を楽しむ姿を見せるようにしています。
平日は子どもだけ先にご飯を食べさせることが多いですが、休日はできるだけ家族揃って食卓へ。
『自分もパパ・ママと同じように食事をしている』ということがうれしいのか、家族と一緒だと機嫌よく座って食べてくれます」(Sさん/30歳/公務員)
小さいうちから「食事は楽しいもの」と伝えてあげるのは良い方法かもしれません。同じように、食卓でのコミュニケーションを大切にしている家庭はほかにも…。
「私たち夫婦が子どもに『おいしいね』と伝えるように心がけています。5歳の娘は魚が苦手。特に、はじめて見るメニューにはなかなか手をつけてくれないのですが、パパ・ママが『う~ん、これおいしいね』と言いながら食べていると安心するのか、いつの間にか口に運んでいます」(Iさん/32歳/自営業)
食べものや食事に対するイメージが、子どもの好き嫌いの原因になることもあるようです。まずは、「おいしい」「楽しい」を伝えてあげて、食事に良いイメージを持ってもらうことが大切ですね。
もちろん、子どもが食べやすいように調理方法や味付けを工夫するのも一つの方法。ただ、それにかかる時間や手間を考えると、正直限界が…。
「食事は楽しいもの」と感じることができれば、子どもの「食」に対する関心が高まり、楽しみながら好き嫌いを減らせるかもしれません。