コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「1歳10ヶ月の息子、レコードにはまる」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.47
ネットで注文したDJ入門セットが届いた。レコードプレーヤ2台に、ミキサー、そしてヘッドホン。店内にセットしてみる「うーん!いい感じ」
夫は興奮した様子で、買っておいたレコードを再生しだした。わたしが夫の流す曲にあわせて体を揺らしていると、息子も体を揺らし始めた。ひょうきんな顔をして、手をぶんぶんとふりまわし、お尻をふりふり。摩訶不思議な舞でわたしと夫を笑わせた。ちゃんとリズムにあわせて踊っている。
以前からやけに音楽にだけは敏感に反応していたこともあり、息子もレコードプレーヤーに興味を持っているようだ。父親の影響とはすごい。
このために実家からもらってきたレコードを次から次へとかけてみる。夫があまりにも楽しそうに選曲してレコードをかけているので、息子はレコードプレーヤーの側から離れない。
邦楽から洋楽まで色々とかけてみる。特にマイケルジャクソンのアルバムをかけると顔つきが変わり、息子の踊りはかなり激しいものになった…!
私たち夫婦は、その様子に驚いて「この子は才能があるのかもしれない・後ろにマイケルが見える…!」などと親バカ街道まっしぐらな発言をし、息子が飽きるまで踊らせてみることにした。息子の仕草に陶酔できるなんて幸せなもんだ。
子どもの集中力ってこんなに続くものなのか? 結局息子はご飯もお風呂もそっちのけで、踊り続けた。
レコードプレーヤー、こどものために買ったわけではないけれど、結局こどもは大人の背中を見て育つ。教える言葉も、遊びに連れて行く場所も、読んであげる本も、聴かせる音楽も、この時期は親が選んでいくもの。素直なこどもたちはそれをスッと受け取っていく。
わたしたちの親世代が青春時代に聴いていた名曲たち。今聴いても新鮮で、どの曲も声に出して歌えるなんて、いい音楽は時代を超えて歌い継がれるものなんだ。
これから先、世界はどんどんデジタル化していってしまうに違いない。息子には、少しでも古き良きものを残してやりたい。親が楽しいとおもえば、自然と笑顔になって、その場にいるこどもはきっと楽しい。息子1歳10ヶ月。
はて、レコード熱はいつまで続くかな。
つづく
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