学童の先生になるには。知っておきたい資格や仕事内容
■学童の謎その2:学童でどんな仕事をしているの?
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子どもたちが学童へ集まり始めるのは授業が終わる13時半頃ですが、常勤の支援員は一般的に、朝10時頃には出勤しています。連絡事項を共有するミーティングや、その日に行われるイベントの用意など、事務作業を進めながら受け入れの準備を進めているそうです。
支援員の基本的な仕事は、子どもの
安全を見守りつつ一緒に遊ぶこと。授業を終えて疲れた子どもたちがリラックスして過ごせるようにサポートしながら、おやつを提供したり、自主学習の時間を設けたりと、臨機応変に対応していきます。
保育園の先生と似ているように感じますが、違うのは自分でいろいろなことができるようになる小学生が相手だということ。子どもたちの自主性に任せつつ、必要に応じて間に入るといった対応が基本となります。
「子ども同士でトラブルが起こった時も、指導員は両方の話を聞くよう心がけています。例えばお友だちを叩いてしまった時には、なぜ叩いたのかという理由を聞き、叩く代わりにどうやって気持ちを伝えるといいのかなどを、叩かれてしまった子どものケアと合わせて話しています。
子どもは1日経つと忘れてしまうので、その日に起きたことは
その日のうちに解決することも大切ですね」(日本保育サービス・阿部農さん)
2016年には全国の学童施設で288件の重篤な事故(治療期間30日以上)が報告されており、うち 259件を骨折が占めています(
「教育・保育施設等における事故報告集計(平成28年)〜内閣ホームページ〜」より)。
子どもの安全を守るのも指導員の仕事ですが、近年は学童の
大規模化が進んでいることもり、子どもひとりひとりに目が行き届かないのが現状。
「支援員を校庭や部屋の四隅に配置するなど、
死角を作らない工夫をしています。施設が広い場合は、何かあったらすぐに対応できるよう各自がインカムを使用している施設もあります。また、不審者対策も子どもたちが安心して過ごすためにも重要です。子どもが何人利用しているのか、また何時に帰るといった情報も適宜、確認と共有をしています」(日本保育サービス・阿部農さん)
このように現場でも対応しているようですが、何をするか分からないのが小学生。保護者も日頃からしっかりと、子どもに言い聞かせておきたいものですね。
■学童の謎その3:支援員と親はどうコミュニケーションをとれば?
保育園の先生や小学校の担任とは異なり、学童指導員と顔をあわせる機会は限られています。
コミュニケーションツールは、子どもに毎日持たせる
連絡帳が基本。ちょっと気になることや相談したいことなど、遠慮せずにどんどん書き込むことで、互いの理解が深まっていきます。
また、ほとんどの学童施設では年に1〜3回の
個人面談があり、直接相談することもできます。施設によっては父母会や学童主催のイベントなどもあるので、積極的に参加して交流を深めるのもいいかもしれません。
前述したように、放課後児童支援員には資格を持っていない人も多く、その質はバラバラ。不満を抱くこともあるかもしれませんが、大切なのはこちらの要望や疑問点をこまめに伝えること。相談をしながら一歩ずつ、信頼関係を築いていきましょう。
・日本保育サービス
取材・文/渡辺裕希子
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