コミックエッセイ:笑いあり涙あり 男子3人育児
子どもの成長に涙…春は母をセンチメンタルにする【笑いあり涙あり 男子3人育児 第20話】
定点観測って、こんなにも成長を目の当たりにできるのに、
並べてあらためて見るとものすごく切なくなるのはなぜでしょうね?
あの小さな橋の欄干にも背が届かなかった1歳、初めて制服を着た年少さん、弟の手を引いて撮った5歳、そして今は弟と競争して桜の下を駆け抜けていきます。
毎日通る通園路に咲く大きな桜。
この下を、泣きながら通った日も、お友達とふざけながら通った日も、ガミガミ叱りながら帰った日もありました。長男は「今日はこの蕾が膨らんだねぇ」「あ、これもう咲きそうだよ!」といつも教えてくれました。
小学校に入学したら、通学路はこの桜の手前で曲がっていく道になります。
咲き始めたら川べりの暖かい日差しであっという間に満開になり、ものの数日で散ってしまう桜。
この下を、
あと何回長男と手をつないで歩けるだろうかと思うと…想像している以上に、きっと少ないのでしょう。
でもこれからも、毎年ここで定点写真だけは撮り続けようと思いました(反抗期だろうがなんだろうが!)。
だって桜の姿はこれからもずっと変わらない。でもその下に立つ子どもたちの姿も人数も、どんどん変わっていく。その
対比が成長を実感させてくれるから。
これからは次男がお兄ちゃん。数年後には今は甘えん坊の次男が、下の子の手を引いてこの桜の下を駆け抜けていく日が来るんでしょうか。想像しただけで、もう涙で前が見えない母なのでした。
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