親が直すべき口癖3つ! 子供の性格にも影響が出るリスクも
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新年度は環境が変わり、新しい場所や人と新しい関係を築いていく季節ですよね。子どもにとっても刺激がたっぷりで、気持ちが
不安定になりやすい時期といわれています。
親としては、子どもの心を落ち着かせる言葉がけをしたいところ。でも、ついついいつもの調子で、子どもの不安な気持ちに追い打ちをかけるような言葉をかけてしまっていませんか?
今回は、
子どもを不安にさせる「NGワード」3つを厳選し、フォローや改善点も含めてお話していこうと思います。
■新しい環境で子どもが抱えがちな「不安」とは?
入園・入学・進級を迎えると、子どもは知らない人、慣れない場所という環境に身を置くケースが多いですよね。そんな時、子どもたちは「ここに入っていけるだろうか?」「受け入れてもらえるだろうか?」という不安を
意識的、あるいは無意識に感じています。
環境が変わったばかりの頃は目新しさが先に立ち、わくわく感でいっぱいだった子どもたち。しかし、それが落ち着いた頃、ちょうどGWの連休が明けた時期くらいから、新しい環境への不安を強く感じ始めるようです。
そのため、気持ちが落ち込んでしまったり、園や学校など新しい環境に行くのを嫌がり始めたりと、気持ちが
不安定になる子どもが増え始めるのです。
■子どもの不安に拍車をかける「NGな言葉がけ」
不安な気持ちを抱えている子どもは、何気なく親が口にした言葉に対して、
過敏に反応してしまうことがあります。特に、言ってはいけない言葉は、
「ちょっと待って」「○○ちゃんてスゴイね」「だから言ったでしょ」の3つ。
これらの言葉を、ふだんから何気なく使っていませんか? でも、実はこの言葉、親が子どもにかけてはいけない
NGワードのベスト3です。
親からしたら、どうしてNGなのかさえ想像がつきませんよね? それは、大人同士で同じ言葉を交わしても、何とも感じないから。でも、子どもは
大人とは違う受け止め方をしているようです。
「どうして子どもにとって、NGワードなのか?」「では、どう伝えれば良いか」も合わせて説明していきましょう。
■子どもへのNGワード1:「ちょっと待って」
「ちょっと待って」は子どもを待たせる時、手がかけられない時など、日常的に口にしている人も多いのではないでしょうか。何気なく使っている人が多いと思いますが、実はこの言葉、子どもからするととても
曖昧に感じるようです。
大人ならなんとなく予測がつく「ちょっと」という時間の感覚を子どもはまだ判断できないので、「“ちょっと”とはどのくらいなのか?」をわからないまま、5分、10分、30分…と母親が自分のほうを向いてくれるのをずっと待っています。
この時、うっかり親が待たせていたのを忘れてしまうと、子どもは
「自分の気持ちを受け止めてもらえなかった」と感じてしまうのです。それが繰り返されると、子どもは忙しい親を気づかって自分の気持ちを閉じ込めるようになったり、かんしゃくを起こしやすくなったりします。
そこで「ちょっと待って」という時は「お洗濯が終わるまで待ってね」や「ごはんを用意するまで待ってね」など、具体的にどのくらい待てば良いのかを伝えるようにしましょう。
逆に、子ども本人が待つことを忘れてしまった時も、親から「さっき何か言いかけていたけど、どうしたの?」と声をかけます。そうすることで、子どもは
「覚えていてくれた、自分を受け止めてくれた」と安心できます。