ひとり親で子育てが不安、頑張りすぎて疲れているあなたへ
離婚の数が増えた結果、母子家庭や父子家庭も昔にくらべて増えました。
数のうえでは母子家庭のほうが圧倒的に多いぶん、父子家庭の人たちはあまり目立たないけれど、一生懸命がんばっている人たちが大勢います。
© maroke - stock.adobe.com
母子家庭のお母さんたちも本当によくやっているわよね。
同じひとり親家庭でも母子家庭、父子家庭それぞれ抱える問題に違いがあるかもしれないけれど、子どもと向き合う姿勢は一緒のはずよ。
まずひとり親家庭の場合、ひとりで「両親としての役割」をこなさなければいけないと力みすぎてしまうのね。母子家庭のお母さんなら父親的な役割を、父子家庭のお父さんなら母親的な役割をしようと努力します。
子どもに「寂しい思いをさせたくない」という親心はとってもよくわかるのだけど、肩に力が入りすぎるのは逆効果よ。
父親、または母親のぶんまで、自分がしっかり育てようとがんばりすぎて、かえって親子関係がギクシャクしてしまうことがあるの。
母親なら母としての愛を、父親なら父としての愛を、まずはたっぷり注いであげることが大切なのではないかしら。だって、特別意識しなくても日常生活の中で自然に、父親代わり、母親代わりをしているはずですからね。
お母さんが社会のルールを厳しく教えたり、お父さんが家事をしたり、当り前に両親の役割を果たしているはずです。そのうえ、さらに何か特別なことをしようと肩に力を入れすぎると、子どもが重荷に感じてしまうことも…。
ひとり親であることを意識しすぎると、肝心な子どもの気持ちが見えなくなってしまうこともあるのね。いちばん大事なのは自分らしく精一杯、子どもを愛すること。いない親の代わりは自分ができることをムリのない範囲ですればいいのではないかしら。
そして、もうひとつひとり親にとって大切なのが仲間づくりです。
ひとりで子育をしようとしてしまうと余裕がなくなり、どんどんつらくなってきますからね。
自分だけで何とかしようとするのではなく、周囲の人たちに協力してもらうことが重要です。いまはひとり親同士のサークルもあるようですし、おたがいに悩みを相談し合うのもいいわね。