■母子手帳ケースはいつ準備するの?
赤ちゃんが産まれる前の健診に必要な持ち物は、保険証・診察券・母子手帳・妊婦健康診査受診票と呼ばれる妊婦健診のときに使える自治体から交付されたクーポンくらいです。母子手帳ケースを使うほど多くはありませんし、この時期はまだ母子手帳ケースの必要性を感じないのではないでしょうか。
「赤ちゃんが産まれると持ち物が増えて必要になってくるのかな」と、妊娠中はまだ赤ちゃんが産まれたあとのことを具体的に想像できませんよね。
では、母子手帳ケースはいつ準備するのでしょうか。「必要だ」と思う瞬間は人それぞれですし、「母子手帳ケースなんていらない」という人もいるでしょう。
しかし、細々したものを一つにまとめておくと、バッグが変わってもすぐに入れ替えができて便利です。せっかく買うなら長く使いたいもの。お気に入りの柄が見つかったら、すぐに準備してみるのはいかがでしょうか。
■そもそも母子手帳はいつどこでもらえる?
子どもがいるママだけでなく、妊娠中のママもみんな持っている母子手帳。産婦人科で妊娠が分かりひとしきり喜んだあとふと疑問が浮かんできます。
「あれ? 母子手帳っていつどこでもらえるの? 母子手帳の中には一体何が書いてあるんだろう?」
母子手帳は正式には母子健康手帳という名前で、妊娠中から就学前までの長い間使うものです。妊娠中はママの、産まれたあとはお子さんの、健康状況や予防接種歴を記録します。妊娠中の健診、お子さんの健診、予防接種のときは必ず必要となる大切なもの。
ではいつどこでもらえるのでしょう。
母子手帳は妊娠6~10週目頃にもらう
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「母子手帳がいつもらえるか」について、時期は明確に指定されていませんが、胎児の心拍が確認された妊娠6~10週目頃に病院から母子手帳をもらうよう言われるケースがほとんどです。
各自治体の窓口でもらう
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筆者の場合は、妊娠が発覚してから何度目かの通院のときに、妊娠届出書を発行してもらいました。そして自治体で母子手帳の交付を受けるように説明がありました。
逆に、妊娠届出書を病院で発行せず、直接住んでいる自治体へ足を運び、マイナンバー(個人番号)の提示、医療機関名、医師名の記入、妊娠週数、分娩予定日を記載することで母子手帳が受け取れる地域もあります。
このように、病院から発行される妊娠届出書を提出して交付を受ける自治体もあれば、自治体へ出向いて妊娠届出書に必要事項を記入し、母子手帳が交付される自治体もあるため、この時期に病院から母子手帳についての案内がなければ、病院や自治体に問い合わせてみましょう。
また、母子手帳は、自治体から交付されます。保健センターや健康推進課、子育て支援課などの窓口などで申請を受け付けています。
基本的に住民登録がある市町村で手続きをします。しかし、住民登録がなくても実際に住んでいれば、その自治体で手続きできる場合も。
住民登録とお住まいの市町村が異なる場合は、まず住んでいる自治体に確認してください。
母子手帳の発行に必要なもの
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母子手帳の発行に必要なものは、前述の通り、住んでいる地域によって異なります。
病院が発行した「妊娠届出書」が必要な地域もあれば、妊娠した本人がマイナンバー(個人番号)や分娩予定の病院名、医師名、出産予定日などを記載するケースも。また、やむを得ない事情で代理人が申請する場合は委任状が必要です。
■母子手帳ケースには何を入れるの?
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ママさんは母子手帳ケースには何を入れているのか、気になります。雑誌で「バッグの中身大公開!」なんていう企画があったら、思わず読んでしまいませんか?
筆者は妊娠中にこのようなものを入れていました。
- 母子手帳
- 保険証
- 診察券
- お薬手帳
- 妊婦健康診査受診票
- エコー写真
- 予約票
- 検査結果や控えなどの書類
出産後は、月初に病院へ提示が必要な医療費の助成を受けるための証明書や、予防接種の問診票など入れておくものが増えます。保険証・診察券・お薬手帳はママの分だけでなく、赤ちゃんの分も携帯するようになりますね。
このほかにペンや小銭、ノートなどを入れることができます。
診察券
赤ちゃんが産まれると診察券の枚数はどんどん増えていきます。小児科、耳鼻科、皮膚科…。小児科の診察券も一枚だけとは限りません。
日中開いているかかりつけの他に、土曜日や夜遅くまで開いている小児科に緊急でかかることもあります。
エコー写真
妊婦検診に行くと、その日のエコーを毎回プリントしてくれます。
最初は小さな点にしか見えなかったのに、あっという間に頭と胴体に別れ、足や腕、指が見えるようになり、性別が判明して…とどんどん人間の形に変化していく過程を見られるのは感動的です。
赤ちゃんは、この世に誕生する前からすでにママのおなかの中で生きています。このころの様子から記念に残しておきたいですよね。エコー写真に日付や重さが印字されている場合もあります。携帯しているといつでも成長の過程を確認でき、前回の健診からどのように成長したのか比べることもできます。
■母子手帳ケースを持つメリット
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母子手帳は交付を受けると、必ず持ち歩くことになります。母子手帳だけでなく、保険証などは妊娠前からお財布などに入れて肌身離さず持っていることでしょう。
赤ちゃんとのお出かけは持っていくものが多くて、準備だけでもとても大変。家を出るまでに一仕事終えたような気分になってしまいます。必要なものがたくさんあり、全部覚えきれないので筆者は毎回何かしら忘れ物をしていました。
しかし、外出の際に必ず持ち歩くものを一つのケースにまとめておけば、いちいち必要なものは何かと考える必要がありません。そのケースをバッグに入れるだけで、準備が簡単にできるようになります。
検診や出産時に必要なものをまとめられる
母子手帳・保険証・妊婦検診の紙・お薬手帳・ペン・お金。
健診を受けるときに必要になるものはだいたい決まっているので、一つにまとめておけば準備が楽になりますね。
出産後の管理がしやすい
出産すると、その日から生活が一変します。
出産後のママの体はまだ回復していないのに、赤ちゃんのお世話は24時間体制で休みがありません。2〜3時間おきに授乳をして、ミルクの合間にオムツを替えて、ママが食事をとって…。
まともに眠れず頭も体もふらふら。産後はホルモンのバランスが崩れているので、産後うつになるケースもあります。怒涛の日々の中で、出産前のことを思い出す余裕もありません。
だからこそ大事なものは整理して、一つのケースにまとめておくと管理がしやすくなります。
本人以外でも必要なものが分かりやすい
筆者は、母子手帳ケースには母子手帳の他に、診察券や保険証といった病院にかかるのに必要なものを入れています。赤ちゃんを病院に連れていくのは、自分だけとは限りません。それはパパだったり、おばあちゃんだったりします。そんなときでもケースごと渡せば、必要なものは全て入っているので、お互いに分かりやすいし安心です。
パパと赤ちゃんを置いてママが一人で出かけるときにも、母子手帳ケースは家に置いていきます。母子手帳は赤ちゃんと一緒に携帯するものなので当然ですよね。母子手帳ケースがあればママがいなくても、突然熱が出て病院に行かなければならないなど緊急事態にも対処できます。
■母子手帳ケースの選び方
母子手帳ケースを選ぶときは、一番始めに大きさを確認してください。母子手帳は自治体によって大きさが異なります。小さければどのサイズでも使えますが、母子手帳が大きいと入るケースが限られます。
次に開き方と収納タイプです。開き方は3辺をファスナーで開閉するもの・ホックやマグネット、マジックテープがついているもの・がま口のものがあります。赤ちゃんを抱っこして片手がふさがっていることも多いので、開閉は簡単にできる方が使いやすいという声が多いようですが、デザインや収納タイプとの兼ね合いを見て気に入ったものを選んでください。
■タイプで選ぶ
収納タイプはジャバラ・マルチケース・がま口とありますが、ほとんどはジャバラタイプとマルチケースタイプです。どちらが使いやすいかは人によって違いますので、ケースに入れたいものをまとめ、それに合った使いやすいものを探してみてくださいね。
一般的に、ジャバラタイプはマグネットなど片手で楽に開閉できるもの、マルチケースタイプはファスナーで開けるもの、がま口タイプは仕切りが少ないものという組み合わせです。
ジャバラタイプ
ジャバラタイプは、たてに大きく開いて仕切りがたくさんあるので、たくさんのものを整理して収納できます。何がどこに入っているのか一目で分かるので便利です。
一つ一つのポケットが大きいのも使いやすいポイントですね。兄弟がいる場合は一人分ずつ分けてしまえるので、ジャバラタイプをおすすめします。
また、片手で簡単に開けられるのもこのタイプ。ファスナーと比べて、開けやすいのもメリットです。
マルチケースタイプ(中開タイプ)
マルチケースタイプは見開きになるので、何がどこにあるのかが一目で分かります。マチはジャバラタイプと比べて小さいため、コンパクトで持ち運びしやすいのもメリットです。
がま口タイプ
がま口タイプの特徴は、なんといっても開けやすさ。マグネットやホック、マジックテープと比べてもがま口の方が開けやすいでしょう。
カードポケットはついていますが、他のタイプに比べて仕切りはほとんどないようです。入れるものが少ない人におすすめ。
持ち手がついているものだと便利ですね。バッグの持ち手にケースをつけると、バッグの中で探すことなく必要なものを取り出せて使いやすいですよ。
■双子の場合2人用のものを選ぶ
双子には、数人分を一つのケースで管理できるジャバラタイプがおすすめ。母子手帳や診察券、保険証など全く同じものが二つあると、どれが誰のものか分からなくなってしまいます。足りないものがあってもすぐに気付きにくいことも。
そのため、双子の場合は特に、母子手帳ケースを持つことをおすすめします。ネットショッピングでは商品名に二人用、三人用と明記されているので探しやすいですよ。
■かわいいキャラクターで選ぶ
かわいいキャラクターの柄がついているものを選ぶと、子どもが喜びます。最初のうちはまだ反応はないでしょうが、大きくなるにつれどんどんと認識していきますよ。
また、兄妹ができた時に、それぞれの好きなキャラクターの母子手帳にしておけば、病院で出す際に間違えることもなく安心です。
人気のアニメのキャラクターから、かわいい模様のテキスタイルまで、さまざまな母子手帳があるので、好みのものを探してみるのも楽しいですよ。
■母子手帳ケースの人気ブランド
この先は、母子手帳ケースの人気ブランドを特徴・収納タイプ・お値段を含めてご紹介します。
■アフタヌーンティー
「日常の中の心のゆとり」を大切にしているアフタヌーンティー。そのアフタヌーンティーの母子手帳ケースは慌ただしい毎日の中でも、見るとふっと和むような優しい雰囲気があります。柔らかな色合いでの花柄のタイプがたくさんあり、ママがバッグの中にひそめていても自然と馴染むデザインです。
■ジェラートピケ
ルームウェアブランドとしておなじみのジェラートピケ。ブランドコンセプトは「大人のデザート」。
ホームページを開くと、思わず「かわいい」と言葉がこぼれてしまいます。外見がキュートなのはもちろん、中に使われている布地にもこだわっているんですよ。
47都道府県の母子手帳サイズに対応している、ジップ開閉デザインのマルチケースタイプは、表面はビニールコーティングされているものもあり、汚れに強いのも特徴です。
■フェフェ
フェフェのブランドコンセプトは「子供達が『自ら選んで着る服』」。カラフルでポップな柄が特徴的です。
ジャバラタイプとマルチケースタイプがあり、開閉もジッパーとスナップタイプが選べます。大きさもSとLが用意されているので、自分の母子手帳に合ったものを探せるのはうれしいですね。
■ハンナフラ
日本人の姉妹2人により設立されたブランド。ハンナフラの母子手帳ケースは、A5サイズの紙も入るジャバラタイプと、マルチケースタイプ。カラフルでポップなデザインから、モノトーンをベースにしたシンプルまものまで取り揃えています。
■ファミリア
出産後にお祝いでもらうアイテムがファミリアだったという人も多いこのブランド。ファミリアの母子手帳ケースは、子どものらしいかわいさがたっぷり、まさにファミリアらしいデザインです。ファミリアチェックというファミリアオリジナルのチェック柄が全面に使われている、ファミリアを代表するデザインも揃っています。
■ミキハウス
ミキハウスの母子手帳ケースは、主にジャバラタイプとマルチケースタイプの2種類。
ジャバラタイプはホックで開閉ができます。裏にポケットがあるので、ケースを開けなくても物を出し入れでき、使いやすいですよ。ブランドロゴがあしらわれたタイプやメインキャラクターのクマが描かれたものなど、可愛らしい母子手帳が展開されています。
■ラルフローレン
男の子ママに人気のラルフローレンは、全体はシンプルでありながら、カラフルなブランドロゴがあしらわれているタイプがずらり。ラルフローレンを代表するブラックウォッチのチェック柄を使った母子手帳は、定番柄ならではの安心感があります。
子どもらしいキャラクターものよりは、自分が気に入ったものを使いたい、そんなママにもおすすめです。
■エスメラルダ
エスメラルダの母子手帳ケースはエスニックで個性的な柄が特ちょう。モノトーンや単色で、ダマスク柄やアラベスク柄が描かれています。シンプルな色使いなのに、地味という印象は受けません。一つひとつ個性が違う柄は、どれにしようか悩んでしまいます。ちなみに筆者は厳選を重ねた結果、エスメラルダの母子手帳ケースを選びました。
■ペチュニアピックルボトム
2000年にカリフォルニアで設立されたブランドのペチュニアピックルボトム。草花やヨーロッパの伝統的な柄から、インスピレーションを受けたデザインが特徴的です。
ケースの中には、エコー写真を入れられる透明の窓がついているものがあり、赤ちゃんの様子を1年間記録できるノートも付属しているので、妊娠中からのエピソードを書き留め、後になっても思い出せるようにしておきたいですね。
■プチフルール
リネンを使って作られているナチュラルシリーズが人気のブランドです。リネンのナチュラルな雰囲気に、フリルがあしらわれているものが多く、柔らかな印象の母子手帳がそろいます。
このプチフルールの母子手帳ケースは、マルチケースタイプでファスナーが付いていて、ペンホルダー・サイドポケット・透明ポケットがあるので収納力バツグンです。
■無印良品
無印良品の母子手帳ケースは、ポリエステル製で無地のネイビーのみ。無印良品らしいシンプルなデザインです。マジックテープで開閉できるジャバラタイプの大小2サイズ展開で、兄弟分もまとめて管理できるように仕切りが工夫されているので、双子の兄妹にもおすすめです。
メッシュのポーチが取り外しできるようになっていて、ケースの中から本当に必要なものだけを出して持ち歩けます。
■西松屋
西松屋の母子手帳ケースは、ディズニー柄などキャラクター物も揃います。妊娠してからは、ベビー用品店の西松屋に足を運ぶ機会も多くなるでしょう。現物を実際に見てから購入したいという人は、店舗で実際に確認できるのはうれしいですね。
■ニックナック
スウェット素材に大きな動物のアップリケが施されており、遠目で見てもニックナックのものだと分かるスウェットシリーズが代表的。細かに施された刺繍がも可愛さのワンポイントに。ファスナーで開閉するマルチケースタイプは1000円代とお得。B6サイズの母子手帳が入る小さめのサイズで作られています。
■キューズベリー
キューズベリーは、日本初の育児雑貨専門店。「『育児って楽しい』と思える瞬間を世界中の家族に届けたい」という想いがブランドに込められています。唯一無二のデザインと日本品質を追求しているのが特徴。
1万円から3万円程度と高価ではありますが、そのお値段も理由を知れば納得。ヌメ革や牛革といった上質な素材が使われており、大阪の下町でベテランの職人さんがひとつひとつ手作りで作られています。
一見、母子手帳ケースとは分からない革製の大きなお財布のようなデザインは、母子手帳を使わなくなったあとも長く愛着を持って使い続けられそうです。
■アニエスベー
モノトーンを貴重としたシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴的なアニエスベーの母子手帳。シンプルなデザインにファスナートップが星型が映えます。
柄はドット・スター・ボーダーなど定番柄がずらり。ファスナーで開閉するタイプが多く、細かな仕切りもたくさんです。
■母子手帳ケースの手作り方法・作り方
今までハンドメイドをしたことがないという人も、子どもが産まれると必要に迫られるときもあるかと思います。特に、保育園や幼稚園では、手作りのバッグや巾着を持ってくるように言われることもしばしば…。
妊娠中は出産後はなかなか過ごせない、ゆっくりできる貴重な期間。この時間を利用して、母子手帳ケースを手作りしてみるのはいかがでしょう。いずれやってくる手作りしなければならない瞬間に備えた練習にもなりますよ。
■サイズに注意
母子手帳は自治体ごとにサイズが異なるので、母子手帳が交付される前に手作りを始める場合は注意しましょう。
A6のSサイズの母子手帳が一般的ですが、B6のMサイズやA5のLサイズを採用している自治体もあります。
■手作りをするときのポイント
「上手に作れる自信がない」という人は、必要な材料や型紙が全部セットになっているキットを使ってみましょう。
無料の型紙や作り方はネット上でたくさん公開されているので、自分にとって分かりやすく説明されているページを探してみてください。写真が多く使われている方が分かりやすいですよ。
手作りのポイントは、妥協せずにお気に入りの生地を使うことと、完璧を求めすぎないことです。作る過程は大変かもしれませんが、大変な思いをした分、完成したときは大きな喜びを味わえますよ。