連載記事:きれいなママは腸が違う? ママのための美腸活
「腸から美しく!」忙しいママを助ける、今すぐできる美腸習慣3つ【きれいなママは腸が違う? ママのための美腸活 第2回】
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なんとなく疲れがとれない、肌荒れが気になる…。もしかして腸が原因かも!?
「腸がきれいになれば、体も心も元気になります」とは日本美腸協会代表理事の小野咲さん。
前回は、ママの腸は骨盤のゆがみや筋力の低下、自分の食事やケアを後回しにしがちなことから、ピンチな状態だとうかがいました。多くの女性が便秘などおなかの悩みを抱えているからこそ、腸を元気にすることが大切だとも。
今回は、忙しいママでもできる美腸になるための良い習慣、悪い習慣を教えていただきます。
お話をうかがったのは…
小野 咲(おの・さき)さん
一般社団法人日本美腸協会 代表理事。美腸ナース。国立成育医療研究センターで看護師として子どもに接する中で腸の大切さを痛感。幼いころから自身が極度の便秘だったこともあり、便秘外来で腸の研究に没頭する。薬を使わずにおなかの悩みを改善する腸のマッサージを開発。その後、美腸エステR「GENIE」を立ち上げ、日本美腸協会を設立。美腸エステで1万人以上を施術。現在は全国で腸の知識やセルフケアを伝えるセミナーを行う。
著書に『腸が変われば、人生変わる 美腸の教科書』(主婦の友社)、『下がらないカラダ』(サンマーク出版)など。1児の母。
■腸から美しくなる習慣1:朝の1杯目は常温の水、コーヒーはNG
――今回は、実際に毎日の生活習慣をどう変えていけばいいのか? 忙しいママでもできる習慣を教えていただけますか?
小野咲さん(以下、小野さん):朝起きてすぐに水を飲むのがおすすめです。腸の運動がうながされ、腸が動き出します。常温の水をコップ1杯(150~200CC)、便秘の方はコップ2杯(300~400CC)程度飲むといいですよ。
寒い日は温めてもOKですが、冷たいものは腸に負担がかかるので、避けましょう。体は水分が6割と言われるように、日中もこまめに水分をとることが大切。1日トータルで1.5リットルとるのが理想です。
汗をかく時期は2リットルが目安です。
――やはり水がいいのですね。朝起きてコーヒーという人もいそうですが…。
小野さん:それはおすすめできないです。コーヒーがダメというわけではないのですが、「体にうるおいを与えてくれるものではない」という認識は持っておいたほうがいいと思います。
コーヒーはあくまでもし好品。水分補給をするという意味では、水か、麦茶やハーブティーなどノンカフェインのお茶がいいですね。
――ちまたで人気の炭酸水はいかがでしょうか?
小野さん:うーん、炭酸水は胃にはいいのですが、腸には効果がないのです。
炭酸水の泡は胃の血行をよくしてくれるので、飲むと食欲がわいてくるんですね。
でも、泡が届くのは胃まで。腸に到達するときには炭酸はほとんど抜けているため、腸の血行をよくする効果はなさそうです。飲み過ぎて胃に空気がたまると、かえって腸の働きが悪くなるおそれもあります。食欲がないな~というときだけ飲んでみてはいかがでしょうか。