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家事や育児は無償労働で、家庭内で「やってあたり前」のこと。長年、そんな考え方が主流になっているように思います。しかしその
主婦力がスキルとして注目される時代となってきました。
■主婦力で100万円稼げる時代が来た
ベビーシッター・家事代行サービス「キッズライン」によると、
「元専業主婦」の方で
月商100万円を達成した人が登場したそうです。さらに、上位10人の売り上げは、平均して
毎月50万円以上。好きな時間に好きな時給で働ける、新しい保育の働き方として注目され、現在では、日本全国に3500名をこえるシッターが登録しています。
主婦業と両立するパートタイム形態や副業としての働き方も選択でき、登録者は増加中。副業として活動している場合でも
月5万円以上の収入を得ている人が
半数近くの43.6%も! 家事や育児のスキルがきちんとしたお金になる時代がきています。
■家事や子育てなど、主婦経験は強いスキルになる
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主婦(もしくは主夫)が家庭内で行う家事や育児などの仕事には、報酬は発生せず、「女性がやって当たり前」という固定概念が根強く存在してきたように思います。
しかし家事も育児も家庭ごとに差はあれど、その内容は多岐にわたります。たとえば、料理、掃除といった家事だけでも多くの種類があり、さらには子どもの宿題をみるといった役割もあります。
しかし、女性だからといって、それらのスキルやノウハウを最初から持っていたわけではありません。毎日の家事や育児で、ときにはイライラしながら、忙しく動き回りながらつちかってきたもの。そんなスキルを発揮できる場所のひとつとして
「シッター」や
「家事代行サービス」が出てきたのは、主婦力が認められたという気がします。
また妊娠や出産によって仕事を離れ、復職が難しいと感じている人には、ベビーシッター業界の活気はプラスに働くと思われます。「働きたいと思っているけれど…」と躊躇していた人にとって、子育てや家事でつちかったスキルを、自由な働き方で収入につなげることができるというのは、1つのチャンスとなりそう。
■育児も家事もOPENにしていこう!
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食事は毎日手作り、子どもとしっかり向き合う…といったさまざまなことを「母親」に期待されている空気。現代では共働き家庭も増え、家事育児に仕事も加わります。家事と育児はまったく別の労働で、ひとりで両立するのはとても大変なこと、ということに多くのママは気が付き始めています。
赤ちゃんがいて、先のことまで考えられないというママたち。そして、出産や子育てのために仕事を離れて不安を感じているママたち…。そんな人たちが、
「自分のための時間」を作ることに、後ろめたさを感じたり、我慢したりすることがなくなればいいなと思います。
そんな自分自身の「ゆとり」を持つことは、とても大事なこと。筆者は、2歳の子どもを育てていますが、「キッズライン」でシッターさんを依頼した経験があります。
そのとき自分のためにベビーシッターを利用することに、
罪悪感がありました。
でも、夫婦ともにお互いの両親が遠方で、ほかに頼れる人がなく、慣れない育児で
夫婦の余裕のようなものが削られていくと感じたとき、スキルある人に対価をわたしてお願いしたほうが、健全な家庭を保てるのではないかと思いました。
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同じように孤独のなか育児をしているママにとって、育児を手伝ってくれるだけでなく、子育て経験から話を聞いてくれたり、アドバイスをくれたりする。そんなベビーシッターの存在があれば、ひとりで苦しむことも少なくなるのではないでしょうか。そして誰かに助けてもらって子育てをした人が、またいつか誰かの子育てを助けられる社会になっていけば、社会はもっとよくなっていくように思います。
ベビーシッターとして働くことを選んだ先輩ママ、そしていま子育てまっただ中のママ。いろいろな
選択肢を自由に選べるようになる。そんな時代をベビーシッターという働き方が作るのかもしれません。
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児童養護施設・ファミリーホームの子供たち対象 「ヘリコプター体験フライト」12月に東京ヘリポートにて開催!~11月7日(木)参加者募集開始~