コミックエッセイ:おばバカ一代

満員のキッズコーナーで人見知りの甥は…、先入観で判断して反省した出来事【おばバカ一代 第15話】


■人見知りな甥の、意外な気持ち

甥はいつもスーパーに来る時はキッズコーナーで遊ぶのを楽しみにしています。今日は遊べなくてさぞつまらないだろうと思いながら声をかけました。

平八「おもちゃわけっこできなくて残念だったね」

ところが、甥から返ってきた言葉は意外なもので…。


甥「おにいちゃんとおねえちゃんたちに、おもちゃかしてもらえてうれしかったよ」

衝撃!! なげやりに放り投げられたあのブロック、嬉しかったの!?

私はもうすっかり大人になったので分かりませんが、3歳の甥は「おもちゃを譲る苦しさ」を日々経験していますから、たった3つのブロックに込められた気持ちが分かるのかもしれません。

平八「もしかして…、お兄ちゃん達と遊びたかった?」

人見知りな甥はその場では上手に気持ちを表現できなかったようですが、本当は子ども達に混ざって遊びたかったらしいのです。

甥の気持ちを詳しく聞いた後、私と甥はキッズコーナーへ引き返しました。

■子どもたちに甥の気持ちを伝えてみると…


平八「この子ね、さっきブロックを譲ってもらってとても嬉しかったから、みんなと一緒に遊びたいんだって」

甥の気持ちを伝え、一緒に遊んでも良いか尋ねると、なんと今度は…

子供たち「わたしの貸したげる」「おれも~」

次々と甥の元におもちゃが!

きっと子どもたちも、最初は大人からおもちゃを譲るよう強制されて面白くなかったのだと思います。

それを私は「子どもだからおもちゃの譲り合いは難しいだろう」とか「甥は人見知りだから他の子とは遊べないだろう」と先入観で判断してしまったようです。

実際はきちんと話をすれば子ども達はおもちゃを貸してくれたし、甥を仲間に入れてくれました。

子どもも意思のある1人の人間だと頭では分かっているつもりでしたが、まだまだ色眼鏡が外せていないと反省した出来事でした。

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