■メープルシロップをあげる時の注意点
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甘くておいしいメープルシロップ。赤ちゃんだって味を覚えると「もっと欲しい!」とおねだりしてくることも。だからこそ、与えるときはどんなことに注意すれば良いのでしょうか。
与えすぎに注意!
メープルシロップは天然の甘味料で栄養素も豊富で、健康的な甘味料です。ただし、甘みが強いことから、一度にたくさんの量を与えすぎると、赤ちゃんの体への負担が心配されます。子どもが欲しがっても与え過ぎは良くありません。
メープルシロップ尿症はメープルシロップと関係ない?
メープルシロップ尿症とは、先天的な遺伝子の異常によって引き起こされる病気であり、メープルシロップの摂取とは関係がありません。名前の由来は、患者の尿や汗がメープルシロップのような臭いがすることからつきました。
参考サイト:厚生労働省「メープルシロップ尿症」
メープル風シロップに気をつけて
ここで気をつけたいのが、メープル風シロップです。これは甘味料に香料や色素を混ぜたシロップで、中にははちみつが入っているものもありますから、赤ちゃんには与えられません。
値段はメープルシロップよりお得なものが多く、つい手が出がちですが、メープルシロップを購入する際は、成分をしっかり確認してからにしましょう。
■メープルシロップを使った赤ちゃんにやさしいレシピ
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メープルシロップは、離乳食にも積極的に使いたい食材です。赤ちゃんの味覚は生後半年ごろから発達し始めます。特に赤ちゃんは甘みが好きというデータもあります。
天然の甘味料メープルシロップを砂糖やみりんの代わりに料理に使ってみましょう。また、パンケーキや蒸しパンにメープルシロップを混ぜれば、赤ちゃんにやさしい甘みの離乳食にもなります。
せき止めにもなるメープルシロップ入り白湯
赤ちゃんがせきをしていたら、メープルシロップの白湯を与えてみましょう。メープルシロップにお湯を注ぎ、薄めるだけでできあがり。少しずつ与えれば、喉の痛みやせきを和らげてくれます。
妊娠中や授乳中のママにも、メープルシロップ入り白湯はおすすめ。風邪を引いても、できれば薬を飲みたくない時期ですから、メープルシロップ入り白湯の甘い香りで体をリラックスさせましょう。
砂糖代わりに入れて手作りおやつに
クッキーを焼くときに、メープルシロップを混ぜて焼けば、甘い香りがたまらないメイプルクッキーに。プリンにメープルシロップをかければオリジナルプリンのできあがり!
また、砂糖の代わりに卵焼きに入れればお弁当のおかずにもぴったりです。就寝前のひとときには、ホットミルクにメープルシロップをたらした、メープルミルクもおすすめです。心地よい香りに包まれながら体も温まり、よく眠れるようになります。
はちみつのように使うのもGOOD
はちみつの代わりに、朝食のヨーグルトやグラノーラにかけてもおいしくいただけます。
メープルシロップには活性酸素から体を守る抗酸化物質であるポリフェノールや、ビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機質などの栄養素も豊富。はちみつなどほかの甘味料よりカロリーが低めなので、体重が気になる人も気にせず使うこともできそうです。
他の甘味料に比べて栄養素を多く含み、なおかつカロリーが低めのメープルシロップ。
はちみつや砂糖の代わりにもなる天然素材のオーガニック食材です。
高熱殺菌がされているので子どもから高齢者まで食することができる天然成分でできた甘味料。スウィーツだけでなく、ごはんのおかずにも利用できる便利さから、近年人気がある食材でもあります。
最後に1点だけ注意したいのが、メープルシロップの保存方法です。保存は基本的に冷蔵です。常温ではカビが生えやすいため、特に開封後は冷蔵庫、または冷凍庫への保存をおすすめします。冷凍しても完全に固まることはなく、常温の部屋に置くだけで戻りますので、使いきれないときは冷凍保存しておくと良いでしょう。
参考資料:
・厚生労働省