コミックエッセイ:親に整形させられた私が、母になる
私が泣いても親にも先生にも無視された日々…家庭の歪みは誰も気づけない【親に整形させられた私が、母になる Vol.20】
■整形は「やらなければいけない」もの
泣きながら施術を受けました。
いまなら「泣くほどつらいならやらなければいい」と判断ができるのですが、当時はそんな判断はできませんでした。
意志に反して涙が出てくることは、中学生の頃からたまにあったのです。
中学校で授業中突然泣いてしまったとき、一度先生に呼び出され、「なぜ泣くのか?」「悩みがあるのか?」と聞かれたことがありました。
そして正直に
『親が厳しい、部活をやりたくない』
と打ち明けると、
『そんなの皆そうだ。お前は甘えている。お前の悩みはたいしたことない』
と言われました。
『かまってほしくて泣くのなら不適切だからやめなさい』とも言われました。
いくら先生でも、生徒の家庭の内部の内部まで見ることは難しいと思います。
家庭は、たとえ内部が歪みに歪んでいたとしても、表面だけなら取り繕えるからです。
うちの場合、親が外での評判がとても良かったので、
『親はあんなに良いのに、なんでお前はそんなんなんだ』と言われたこともあります。
そういった少しずつの積み重ねで
【母が正しい。自分は悪い。自分以外の人が正しい。】
と、すっかり刷り込まれ、疑う事もありませんでした。
→次回に続く
※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
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