前回のあらすじ
何度も繰り返す不安と震えなどの体調不良。
ついに大好きだった仕事も辞めることになり…
体調不良で泣く泣く会社を辞めたのですが、荷物を取りに行くことに。
この頃は出かける度に謎の動悸や震えに襲われるので、この時は外出がとても怖くて不安でした…
化粧や着替えをしていつでも出れる状態になっても、家を出るまでにしばらくウダウダ悩んでましたが「今なら行ける!!」と気合で外に出たのですが…
やはりだめでした…!
バスに乗って椅子に座って1分も経たなかったと思います…。
とにかくバスから降りたい! と途中下車したいくらいになったのですが…次の停留所で降ろしてもらいました。
しばらく哀しい気持ちでベンチに座って休んでいましたが、バスから降りたら気分が悪いのもすぐ良くなりまた歩いて家に帰りました。
この辺で
「乗り物が特にダメなんだ」と完全に自覚していました。
バスで10分くらいの場所にある会社に行って、荷物を取りに行き、お世話になった人たちに挨拶をする。
たったそれだけの事がどうしてできないのだろう…と。
最後の挨拶もろくに出来ない自分に心底落ち込みました。
動悸とめまいがあまりにも酷くて立ち上がる事すら困難になりました…
布団から出られず一日中横たわっていました。
ご飯や飲み物はタマオくんが買ってきてくれて布団の横に置いていましたが、ほとんど食欲もなく食べることができませんでした。
静かな部屋の中…心臓の動悸のせいで体が揺れるのを感じるくらいでした。
もう助けてくれるのはきっと心療内科しかないだろう…
ここまでになってようやく決意ができました
数日寝込んでようやく少し動けるようになってきたので病院を探しました。
予約の電話をかけることも大変で…驚きました。人と話すのは大好きなので、電話も好きでしたがそれすら怖くて震えるなんて…
本当に不思議で仕方ありません。
予約が取りにくいということはそれだけ他の人も不調を抱えているということ。
勝手な仲間意識が芽生え、少しだけ勇気をもらいました。
そう…!
今現在乗り物怖い、外出怖い、体も動かないという状況でどう行けるのか…!
2週間後に向けてどうにかしないと…と思い、また頑張ろうと思いました。
じわじわ時間をかけて外出はできるようになりましたが、本当に近所数分の場所をウロウロするだけというレベル。
本当に何もできない…
この世は恐怖に満ちている
この時の私は、魔の森でずっと震えている何もできない子どものようでした…とにかく私の世界は一変してしまいました。
次回に続く
『パニック障害とは』
理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、手足の震えといった発作が起こり、そして発作が繰り返されることで、発作に襲われることに対する不安を感じるようになり、毎日の生活に支障をきたすようになってしまう症状です。
本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。