コミックエッセイ:親に整形させられた私が、母になる
生きるのがつらい…母の言うとおり生きてきた私は自分ではもう動けない【親に整形させられた私が、母になる Vol.38】
ここからはまた私(ハム子)目線の話になります。
私は学生時代も、就職もすべて母の希望を叶えることがあたり前だったので、社会人となり目標がなくなると、仕事中以外は自分では何も動けない人間になっていました。
せっかくの休日でも、趣味も特技もありません。
母の希望で10年間やっていた剣道は、段を持っていましたが、やりたいとはまったく思えませんでした。
漫画は好きですが、漫画を描くなんてオタクっぽくて世間ウケの悪いことはできるはずがありません。
ダンスもやりたいという気持ちがないわけではないけれど、将来性のないただの趣味に時間を費やすなんて意味のないこと…
そんな、自分でやりたいことが自分でもわからない。
自分の感情がマヒしているような状態でした。
母からの教えが脳内に深く根を張っていて、それが正しいことだと信じて疑いませんでした。
唯一の趣味は、ネットサーフィンだけ。
調べることといえば、
【生きるのが辛い】
【過食嘔吐】
【過去に戻ってやりなおしたい】
そんな暗いワードばかり。
死ぬ勇気もないのに、自殺方法のサイトを毎日のように見る日々。
寝る前は何時間もネットを見続け、そして起きているときは、過食嘔吐を繰り返す。
とてもつらい日々でした。
皆は普通に楽しんで生きているのに、自分は人生に「つらい」「つらい」と文句ばかり言っている…
なんて自分は愚かな人間なのだろう…
生きているのが苦痛でしかたがありませんでした。
→次回に続く
※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。