コミックエッセイ:親に整形させられた私が、母になる
他人の評価を気にしない彼との出会い…母に植え付けらえた価値観が揺らいでいく【親に整形させられた私が、母になる Vol.41】
当時、私は自分で唯一価値があると思っていたのは、仕事でした。
昔からずっとこの考え方をしてきたのです。
「スポーツ強豪校でレギュラーのハム子」
「進学校、有名大学に通うハム子」
「安定した資格職のハム子」
自分の所属しているものが私の唯一誇れる価値でした。
自分自身は何も長所がないから、世間的に良いと言われる団体や肩書に自分が所属することで、なんとかかろうじて「自分には価値がある」と思うことができていたのです。
それなのに、この男性に、「所属には価値を感じない」と言われてしまい…。
(実際には、そのように言われたわけではなかったのですが、私はそう感じてしまいました)
まるで「私自身がまったくの無価値である」と突き付けられたようでした。
それどころか、『所属に頼って、学歴や経歴にすがりついている器の小さな人間』と、自分で自分が恥ずかしく、情けなくなりました。
でも、とてもハッとさせられ、心に残る出来事でした。
→次回に続く
※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。