コミックエッセイ:笑いあり涙あり 男子3人育児
やって良かった習い事は…? 何度も間違ってようやく本質に気がついた!/わが家の「習い事」事情(5)【笑いあり涙あり 男子3人育児 第62話】
実はあるんです。
ようやく見つかった、本当に長男に合った、良さを伸ばしてくれる習い事。
その一つが、書道でした。
ママ友が先生で同級生も何人か一緒に通うと聞いて、当初は内容よりも友達付き合いが深まるかな、という程度の考えで長男に聞いてみるとやりたいというので始めました。
…いえ、ちょっとだけこれも、右手の訓練になるかな〜なんて思惑もありました…。
でも実際に始めてみると…
普段左手で書いている硬筆は丁寧ですが時間がかかり、本人も力が入ってストレスを感じている様子。
でも書道は右手で、しかも鉛筆とは違う力の入れ加減になる筆を使います。これが変に力みが出なくてよかったみたい。そして精神統一…というと大げさかもしれませんが集中が必要な種目は長男の得意とするところ。
この時間が、長男にとってとても良いリフレッシュになっていたようなんです。
態度も作品もよく褒めてもらい、級も順調に上がっていくという
成功体験をここで初めて経験することになりました。
ついつい何を習えば「役に立つか」「有利か」を考えてしまうけれど、習い事を通して身につけるべきもの、得るものって
小手先のスキルや学習の先取りだけではないんですよね。
別に字が上手くなくても、毛筆で綺麗に書けなくても、別に学校生活や生活するのに困ることではありません。
でも何事も受け身であまり欲もなくおとなしい長男が、書道を通して
得意なことに気づいたり、リフレッシュの時間になったり、何より「自信」をつけることができるなら彼にとっては他の何にも変え難い
価値のある習い事なんだな、ということにワタシ自身がようやく気づけたのです。
そういう意味では、長男を振り回して辛い思いをさせてしまったけれど、いろいろな習い事を試してみたことの価値はあったのかなと思います。
ただ戻れるのであれば、長男の足りないところを埋める発想ではなくて、彼がやりたいと思えそうなこと、興味を持ちそうなことを掘り下げる発想で習い事を探してあげたかったですね。
次回、最後にもう一つ、やってよかったと思える習い事を紹介したいと思います。
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