連載記事:ママのうっぷん広場
「楽な出産なんてない!」出産の形は十人十色…みんなの出産体験談【ママのうっぷん広場 Vol.23】
■「陣痛で焼肉がお預け…」出産の驚き&笑える体験談
イラスト:田仲ぱんだ
また、出産にまつわる驚きのエピソードも寄せられていました。
「4人の子どもを産みましたが、次男の出産はロケットダッシュ! 痛みに気づいてからあっという間で、危うく車内で産むところでした。病院の玄関に車を横付け、その時点で赤ちゃんが落ちてきそうな気配が…。主人と、看護師さんに引きずられ分娩室へ直行、分娩室へ入り着替える間もなく5分で出産完了。その間に痛すぎて意識がなくなったようです。無事に生まれてくれてよかったです」
「4000g超の巨大児を、普通分娩で産みました。妊娠中20キロ以上も体重が増えてしまい、赤ちゃんも大きく育ちましたが、無事に出産できました」
「昔から、ピンチの時も冷静でいられるのが長所で、慌てることがあっても顔色ひとつ変えず、声もあげないようなタイプでした。出産時にも、陣痛開始から産後まで、
一度も痛いという声を上げずに、静かに出産を終えました。
母子手帳を見た助産師さんに、『あなた初産なの!?』と驚かれたほどです。何より、私が一番驚きました(笑)」
超スピード出産に4,000グラム超え赤ちゃんの出産、静かな出産など、驚きのエピソードばかりでしたね。さらに、こんな笑えるエピソードも寄せられています。
「2人目の出産エピソードです。その日はゴールデンウイーク最終日。夜は焼肉を食べようと意気込んで、ちょっとお高めのお店を選んでいたところ、腰の痛みが…。『いや、まさか…』と、試しに間隔を計ると、きっちり7分。もちろん、病院からは『経産婦さんだから、すぐ来てね!』と…。
おかげで焼肉はお預けで泣く泣く病院に行きました…」
「夜の9時前に『あれ、おなかが痛い』と間隔を測ると、まさかの3分! あわてて産院に連絡を入れて、駐車場に着いて降りた瞬間に、急にうなるほどの痛さにみまわれ、這いながら産院にたどりついたけど、受付の2階に上がれない状況に。内診したら『9センチです。もう産まれるよ。旦那さんは間に合わないね』と言われ、頭の中には、『だから実家に泊まれといったのに! 間にあわなかったら恨んでやる』と鬼と化した私(笑)。それから陣痛が弱まり、生まれる5分前に旦那がヘラヘラ登場。2人目は多分パパを待っていたんだと思う。ママに八つ裂きにされたら困るから(笑)」
出産の記憶は、それぞれに形は違えど、印象に残るものですよね。焼肉に後ろ髪を引かれたり、夫の判断への怒りが噴出したりと、時に笑えるエピソードとして、思い出になることもあるようです。
■「出産は大変なんだよチクショー!」
また、コロナ禍の今だからこそのエピソードも寄せられていました。
「出産前、経験者の方々にお産の痛みを聞きまくり、 『生理痛のひどいのですよ』という感想を自分に言い聞かせるようにしていましたが、実際は全く違いました。激痛。結局、吸引分娩になり、3回目で息子誕生。コロナ禍で立ち会い出産はできませんでしたが、陣痛、分娩中のあの姿を旦那に見られなくて良かったです」
「助産師さんにすごく助けていただきました。コロナで立ち会いができずだったので、たくさん声をかけてくれて嬉しかったです」
ここまで、さまざまな出産エピソードを見てきました。どんな出産でも、お母さんたちにとって大仕事ということは同じで、かけがえのない出来事だと感じます。こんなメッセージもありました。
「出産はみんなそれぞれに違って、痛みの感じ方、気持ち、環境。 楽な出産なんてあるわけがないし、『命を産む』という事がどれだけすごいことか。出産は大変なんだよチクショー! と思います」
これから出産を控えている人もいることと思います。出産に挑む前は誰でも不安を抱えがちですよね。いったいどんな出産になるのか、未知の状態では不安になるのも当然だと思います。もしどうしても不安な気持ちがおさまらないようであれば、病院に相談するなど、ひとりで抱え込まないようにしてくださいね。
どんな出産でも、きっと後から振り返った時に、「頑張ったぞ、自分」と思える要素があるはず。出産は当たり前ではなく、奇跡なのだと、きっと実感する日が来ると思います。
次回は産後の体験談エピソードをご紹介します!
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