■ゲームをしない家庭の理由とは
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ここまで、ゲーム時間の制限についてパパとママたちのコメントをみてきましたが、約1割程度は、「ゲームをしない」と答えていました。
「そもそもゲームを持たせていません。寝る前に、親子で読書タイムを設けています」(長野県 40代女性)
「近年のゲームは高額過ぎて手が出ないです。今は小1なので基礎を固める大事な時期。宿題や読書をコツコツやる方を優先したいです」(岩手県 40代女性)
「ゲームをする暇がありません。そんな忙しい毎日ですが、子どもたちは生き生きとしています」(京都府 40代女性)
ゲームがなくても、読書などの楽しみを見つけて、生き生きとする子どもたちの様子が思い浮かびますね。
■ゲームと付き合う上で大切なこと
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アンケートの結果からは約9割がゲームをしていると思われる中、どのようにすれば親子でゲームと上手に付き合っていけるのでしょうか。
「小学生の姉妹がいます。月曜に充電したら次は金曜まで充電できないルールを決めました。次の充電日を楽しみにしながら、時間を気にしてくれるようになりました」(青森県 40代女性)
「ゲーム時間は決めていません。自分の大切な時間の使い方の話をしているので、おのおの考えているようです。遅くまで起きていたら、朝起きれないし、ゲームばかりしていたら勉強できない。生きている時間の使い方を伝えています」(神奈川県 50代女性)
「大人だってスマホを手放せないんだもの、子どもになんか守るのは難しいですよね。近くにいる大人がいろいろな引き出しを持ち、常に新しい情報を更新して、子どもとともに悩んでルールを決めていきたいです」(茨城県 40代女
性)
「ゲームで友だちと会話ができるみたいで、
不登校のお友だちと仲良くゲームしてたら元気に学校行けるようになったらしい。
悪い事もあるけどいい事もあると思う」(静岡県 40代女性)
「コロナ禍の今の世の中は、友だちの家にも行けなくて、あれもこれも ダメで、子どもがかわいそうだと感じます。いっそのこと、子どもにルールを決めさせてあげればいいのではないですか?もう少し、暖かい目で見てあげてください」(北海道 50代男性)
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ゲームは使い方によっては、親子や友だちでの大切なコミュニケーションツールになりえるという意見も多く目にしました。確かに我が家でもゲームに関する会話をすることが多く、「もう少ししたら攻略できるから頑張る」、「友だちと好きなゲームが一緒だった」などと、日常の中でゲームは子どもの大切なアイデンティティになっていると感じます。大切なのは、家庭内でルールを決めて、そのルールの範囲内でゲームと付き合っていくことなのではないでしょうか。また、そのルールも親が一方的に決めるのではなく、子どもの意見を聞きながら話し合って決められるといいのかもしれませんね。
最後に、このようなコメントも紹介させてください。
「我が子は『スクリーン依存症』のチェック表のほとんどに該当してしまい、子どもと何とか直そうと話し合っているところです。与える側の父親と管理する側の母親の
考え方がなかなか一致せず、夫婦仲が悪くなりやすい傾向にも…。
慎重に取り組んでいます」(岩手県 40代女性)
「高校生の子どもたちは小さい頃からルールを決めてやらせてきたので、今では注意をされることがほとんどない。一番ひどいのは夫。休みの日は一日中横になってスマホゲーム。一番守れてないのは子どもではなく夫」(千葉県 50代女性)
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コメントをみていると、ゲームとの関わり方において、夫婦間で意見が違うという声や、パートナーのゲーム時間の長さに対して不満を抱いている人がいることがわかりました。
子どもも、親の方針が定まっていないと、戸惑うし、自分にとって甘い対応に従ってしまうでしょう。もし、ゲームとの付き合い方に悩みを抱えている場合では、子どもよりも先に、パートナーや祖父母など、子どもの周辺にいる大人たちで話し合うことから始めてみることが大切といえそうです。
ゲームをするかしないか、時間制限をするかしないかなど、親子によって正解の形は違うことでしょう。家族でもしっかりとコミュニケーションをとって、納得できる落とし所を探す必要があるのかもしれませんね。