天才と呼ばれる「ギフテッド」の子どもたち…その生きづらさと才能の伸ばし方
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ある特定分野で飛びぬけた才能を持つ
「ギフテッド」と呼ばれる人がいます。有名なところでは、アルベルト・アインシュタインやビル・ゲイツなどもギフテッドと言われ、「天才」といったイメージを持つ人もいるでしょう。
しかし、他人に比べて知的能力がとても高い子どもたちは、才能を伸び伸び発揮させ、人生を謳歌しているわけではありません。知的能力が高いがゆえに理解されない部分があり、また注意をうまく切り替えたり保持したりするのが苦手で、日常生活や人間関係に困難を抱えてしまうことがあるのです。日本では、「浮きこぼれ」とも言われます。
こうした「ギフテッド」と呼ばれる子どもや知能の高い子どもの個性を知り、伸ばす方法についてわかりやすく解説した書籍
『ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法』が11月15日(月)に発売されました。
■「ギフテッド」の子どもは支援が必要とは!?
書籍の中では、「ギフテッド」と呼ばれる子どもや知能の高い子どもの個性を知り、伸ばす方法についてわかりやすく解説しています。またイラストやまんがによって親はもちろんのこと、子ども自身にも自分への理解が深めることができます。
出典:『ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法』より
本書を執筆されたひとりでもある北海道教育大学旭川校教授・片桐正敏さんは、次のように語ります。
「私は、子どもの教育や支援に携わる者として、本人の可能性を引き出し、伸ばしてあげたいですし、なるべく多くの自己実現の選択肢を増やす手助けをしたいと思っています。ギフテッドの子どもの支援の場合、本来は学校教育(公教育)の中で、可能性を伸ばすべきだと思いますし、実際アメリカでは、特別支援の枠組みの中で、取り組まれています。
もちろん、学校教育が子どもにとって最良の選択肢でなければ別な選択肢も考えるべきですし、高い柔軟性を持って関わるのが望ましいでしょう。私たち専門家はいつも大上段で偉そうなことを言ったりしますが、そういった態度を慎み、手に取って気軽に読んでもらえるよう比較的わかりやすさを重視しました。」
発達障害とギフテッドの違い、才能をいかすための環境整備のコツなど、多感で個性的な子どもを支えるヒントが満載です。
「天才」のイメージをもたれがちな子どもたちが感じている生きづらさ。彼らが才能を発揮できる社会にどうすればできるのか。
書籍から一緒に考えてみてはいかがでしょうか?
『ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法』
(編著/片桐正敏 著/小泉雅彦 著/日高茂暢 著/富永大悟 著/ギフテッド応援隊 構成/楢戸ひかる/小学館/1980円(税込))
学校での居場所がないギフテッドの子どもや、その保護者たちにも執筆に参加していただき、いままでのギフテッド教育に足りなかったことや、ギフテッドのこれからなどが、詳しくわかります。
子育てに悩んでいる保護者、そして、ギフテッドについて知りたい教育関係者には必読書です。
みんなの教育技術オンライン研修会
「ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法」
●対象:全国の学校の先生方、教育関係者、保護者の方々ほか、どなたでもご参加いただけます。
●開催日時:
第1回:11月19日(金) 20:00~21:30
第2回:12月3日(金)20:00~21:30
第3回:12月10日(金)20:00~21:30
※回ごとに講師・パネリストが異なります。
※本講座は全3回の連続講座です。回ごとの参加も可能ですが、3回連続で受講されることを推奨いたします。
●参加費:各回2000円
●参加方法:「Zoom」を利用してオンラインで実施。
●主催:小学館 教育技術編集部・みんなの教育技術
イベントの詳細:
https://kyoiku.sho.jp/107434/
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