コミックエッセイ:夫婦のじかん大貫ミキエの芸人育児日記
ママ友のさり気ないサポートに救われた日【夫婦のじかん大貫ミキエの芸人育児日記 Vol.45】
数年前、長男がまだ赤ちゃんだった頃。同じくらいの赤ちゃんがいる家族何組かで集まったことがありました。
初めての子育てでいっぱいいっぱいで外出するのもまだまだ不慣れなときでした。
そんな中、だんだんと息子がぐずってきてしまいました。
いつもだったら母乳ですぐに落ち着くのですが、出先だったのでミルクしかあげておらず、母乳がもらえなくて不満だったのでしょうか、抱っこしていないと泣き出してしまいそうでした。
他の方はみんな普段から母乳ではなくミルク、しかも男性もいた中でひとりで母乳をあげにくく、ひたすら抱っこで息子の機嫌を取っていました。
息子は立って抱っこしている分にはまずまず機嫌がよかったのですが、座ると途端にぐずり出してしまうため、ずっと立って抱っこをしているという状況。
すると、1人のママさんが、「抱っこしてみてみいいですか?」と寄ってきてくれました。
それは、息子のプニプニ具合をかわいいと褒めてくれていたママさん。
彼女の息子さんはちょうどミルクを飲んでお昼中。
うちの息子を抱っこすると…
こんな風に言ってくれました。
息子のことに精一杯で気付きませんでしたが、みんなお昼ご飯を食べていたのです。
抱っこを代わってくれ、ありがたいことに私にもご飯を食べさせてくれようとしたそのママさん。
しかも、それを負担に感じさせないように、自分が抱っこしたいんですよという感じを醸し出し、私の罪悪感を消してくれている…!!
ありがた過ぎて泣きそうになってしまいました。
(泣いたら物凄く迷惑なので絶対に泣かないようにしましたが…!)
あれから数年経ちましたが、子育て中に優しくされたことって、ずっと記憶に残っています。
私もそんなふうに誰かをナチュラルに助けてあげたいと、さり気ない気遣いを常に心掛けています。
なかなかママ友にも会えなくなってしまった昨今ですが、今日もみんな各々子育てに奮闘しているのだと思うと、心が温かくなるような、優しい気持ちになる日々です。
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